■【相島観光ガイド】おすすめのモデルコースを紹介

●癒しの2時間コース

 猫に癒されるのが目的なら、島の南側をぶらりと散歩する2時間コースがおすすめ。ひとしきり猫に遊んでもらったら、島の名物である新鮮な魚も楽しんでほしい。島内には食事処が3か所あり、島の駅 あいのしま内には、コーヒーを飲んでくつろげる休憩所もある。

新鮮なお魚がメイン。ボリューム満点の刺身定食が人気
具だくさん!  魚介の出汁がしっかりきいた海鮮ちゃんぽん

●島巡り5時間コース

島の北側唯一の猫。甘噛みと猫パンチを繰り出すヤンチャぶり

 猫と戯れつつ、島を1周する場合は5時間程度見ておくと安心。ところどころに観光名所やビューポイントがあり、ハイキングを楽しめる。1周は約5.4km、歩くのが速い人なら2時間もかからないが、各スポットをじっくりと見て回りたいなら2~3時間は見ておくといい。

 ただし、道は起伏に富んでおり、場所によっては足場の悪いところもある。島をめぐる場合は、必ず歩きやすい靴で向かおう。

 なお、トイレは相島渡船待合所付近に2か所のみ。島巡りへ出発する前に済ませておくのがベターだ。

相島積石塚群の中で最大規模の1基

 島にはいくつか観光スポットがあるが、「相島積石塚群」にはぜひとも足を運んでほしい。積み石のみでつくられた254基もの古墳が、海岸沿いにびっしりと並んでいる。視界いっぱいに広がる石の道には、歴史や古墳に興味がない人でも圧倒されるはずだ。

振り返ると、積み石でつくられた道が永遠と先まで続いていた

 島めぐりには、レンタサイクルを活用するのも一手。一般社団法人新宮町おもてなし協会のサイト上では休止中となっているが、相島観光案内所に確認したところ、2024年2月24日現在では再開されていた。日によって早く営業が終わることもあるそうなので、利用したい場合は観光案内所で確認してみよう。

■天気のよい休日は、大自然と猫に癒される旅に出かけよう

相島小学校付近の堤防に佇む黒猫

 ぽかぽかと暖かい日が増える3月・4月は、ハイキングにもってこいの季節だ。相島へ渡る船は3月1日より5便から6便に増え、さらに行き来しやすくなっている。

 博多駅から相島までは、乗船時間を含めても1時間20分。天気のよい休日は少し足を延ばし、癒しの旅に出かけてみてはいかがだろうか。