●かえし作り

本みりんを使う場合は、火を入れてアルコールを飛ばす

 ラーメンには「かえし」も必要で、本格的なラーメンには欠かせない。煮込んでいる間に仕込んでしまう。こちらも作り方は簡単で、醤油50cc、みりん50cc、うま味調味料を少々いれて火にかけるだけだ。

 本みりんを使うとまろやかに仕上がり、みりん風調味料を使うと少しジャンクな味になるので、お好みで使い分けてほしい。かえしを使って半熟のゆで玉子を漬けておけば、味付け煮玉子もでき一石二鳥でおすすめ。

●仕上げ

どんぶりを準備すると雰囲気も出て最高だ

 スープができれば、あとはラーメンを仕上げるだけ。麺を茹でている間に、かえし50㏄と温めたスープ350㏄程度をどんぶりに入れて待機しよう。分量は細かく計らなくても大丈夫。キャンプなので豪快にいくのもアリだろう。 

 茹で上がったら湯切りをしてどんぶりの中へ。麺を泳がせて馴染んだら、お好みのトッピングを乗せて完成だ。

■実食

 食べた瞬間「これはお店の味だ!」と驚いた。濃厚な鶏白湯の出汁、かえしのキリっとした醤油感、かすかに感じる絶妙なスパイス感の三位一体のうま味は自分で作ったとは思えないおいしさだ。

  具としてのせたオリジナルチキンも、よい味を出している。仕込みから実食まで、約9時間かけて作った渾身の一杯は、オリジナルチキンを最大限に食べつくす究極の一杯だ。

■残ったスープでさらにアレンジ!

残ったスープで親子丼。青ネギもラーメンの残りを使えば節約になる

  残りのスープとかえしを使って親子丼を作ってみた。具はもちろん、オリジナルチキン。これもまた、鶏のうま味を味わえる最高の親子丼となった。

オリジナルチキンを最後まで満喫

 ケンタッキー5ピースで、3食の個性的なアレンジレシピを楽しめた。時間はかかったが、どれも簡単な調理で作ることができたため、満足度の高いおすすめキャンプ飯となった。話のネタにもなるので、ぜひ次回のキャンプ飯に取り入れてみてはいかがだろうか。