■突然消えることはないが、光量は徐々に下がる

LEDにも寿命(光量の低下)は訪れる

 電気用品安全法によると、LED照明器具の内部にある電気絶縁材料の性能限界は4万時間。3万時間から劣化による故障が始まるとされています。1000〜2000時間が寿命とされている­白熱電球の約40倍と、LEDの寿命は半永久的と考えられがちです。

 LEDは白熱電球と違ってフィラメントを使用していないため、突然点灯しなくなることはありません。しかし、経年劣化で徐々に光量は下がっていきます。使用頻度や環境にもよりますが、新品時点の光量を100とすると、2年ほど使うとどのLEDも80くらいの光量に落ちてしまうそうです。

 ちなみに、LEDの寿命として製品に記載されている数字は、全光束が新品の点灯初期に測定した値の70%に下がるまでの総点灯時間と定義されています。この程度の性能の低下なら許容範囲と捉えて使い続けるか、買い替えの目安にするか。LEDの寿命を決めるのは、あなた次第です。

■一番壊れやすいのは「USBコネクタ」周辺

ここだけ剥き出しの製品も多い。なぜ?

 これは皆さんご存知の通り、LEDランタンに限らず、近年のUSB充電式のギア全般に言えることですが、故障やトラブルのほとんどはUSBコネクタ周りで起きます。当たり前ではありますが、USB端子を汚したり、濡らしたりしないこと、充電の抜き差しを丁寧にすることが大切です。

 汚れたり、濡れたまま充電してしまうことが故障の主な原因なので、アウトドアで使った後にしまう時は接点や端子を乾いた布などで拭き取っておきましょう。簡単なケアですが、これも案外やっていない方が大半ではないでしょうか。

■充電に時間がかかる場合、電源とケーブルを見直してみよう

PCからの充電は意外に時間がかかる

 最近、なんだか充電スピードが遅くなってきたような気がする……。

 そんな時はランタンではなく、充電用のアダプタとケーブルに問題があるのかもしれません。USB充電タイプの場合、アダプタやケーブルの性能によって充電速度は変わります。推奨は最新の2A以上のタイプ。タコ足配線での充電もおすすめできません。

 ちなみに、「ケーブルなんて安いもので十分でしょう!」と考えていると、痛い目に遭うこともあります。質の悪いケーブルは充電速度が落ちるだけでなく、電力の入力側(ランタン)だけでなく、出力側(PCなど)の故障につながることもあるので注意しましょう。

 また、つい電気の供給量の少ないPCや車のシガーソケット経由で充電しがちですが、コンセントを使った方が充電速度が早いことをお忘れなく。急ぎの場合は、電源とケーブルを意識してみると改善されることもあります。

暖かな電球色を選べるモデルも登場。LEDランタンを選ばない理由がない!