■ガス缶カバーはドロップダウン対策としての効果はない?

ガス缶の保護や装飾がカバーの役割です

 ちなみに、ドロップダウン対策として寒い時期になるとガス缶にネオプレーン製のカバーを付ける方もいます。

 このカバーは、あくまでガス缶を保護するためのギアです。カバー自体が発熱することはないため、ドロップダウン対策の効果はありません。ウェア内などで一度温めたガス缶にかぶせると、外気温の影響で冷えることを防ぐことはできるかもしれません。

■ガソリンバーナーが有利になる目安は、マイナス5℃

ガソリンバーナーも寒さに強い選択肢

 冬山など寒冷な環境下では、やはりガスバーナーよりもガソリンバーナーに分があります。

 メーカーごとに多少考え方は異なりますが、一例としてSOTOでは独自の燃焼機構である「マイクロレギュレーター」搭載機が十分機能する最低温度をマイナス5℃に設定しています。つまりマイナス5℃以下になりそうであれば、ガソリンバーナーが有利な選択肢となります。

 しかし、マイナス20℃を下回るとガソリンバーナーに使われているゴム部品が硬直したり、縮んだりして不具合が起きやすくなるため、マイナス20℃を下回る環境での使用は推奨していないそうです。まあ、そんな厳しい環境で使う人はほとんどいなさそうではありますが……。

 正しい知識を持って、バーナーやガスの種類を使い分けてみてください。

●取材協力

SOTO(新富士バーナー)

http://soto.shinfuji.co.jp(4月からスタートする新サイト!)