■気になる釣果は? 魚種と匹数を発表

ホソで釣れた宝石のような魚たち

 この日、筆者が釣りをしたのは午前9時~午後4時までのおよそ7時間。途中で場所移動をして合計3か所のホソを回った。そして肝心の釣果はというと

 ・クチボソ 50匹以上
 ・小ブナ(ギンブナの幼魚) 9匹
 ・タナゴ(タイリクバラタナゴ) 7匹
 ・オイカワ 1匹
 ・ブルーギル 1匹
 ・ドジョウ 1匹(写真撮影の際に逃げられてしまった)

 釣れた魚種は6種類、数は60匹以上となった。これらの魚たちは元気なうちに全て元いたホソに帰してあげた。ちなみに、地元の常連たちは筆者よりももっと釣っていた。

オカメの愛称で親しまれているタイリクバラタナゴ
水門近くのホソ(水深60cmほど)でこの日唯一釣れたオイカワ
最近はどこの釣り場でも見かけるブルーギルだが、釣れたのは意外にもこの1匹だけ

 霞ヶ浦のホソには今回釣りあげた魚種以外にも、コイやヘラブナ、キンブナ、タナゴ(タイリクバラタナゴ以外の種類)、モロコ、チチブ、ヨシノボリ、エビ、ザリガニなどまだまだ多くの生物が生息している。これから春になり水温が上昇してくると、より多くの種類の魚たちが釣れるようになるだろう。

■確実に釣果を得たいならポイントの下見は必須

霞ヶ浦の湖岸線に沿って走っている農道。見通しのよい水田地帯なので、下見の際にとても楽である

 霞ヶ浦の周辺には無数のホソが存在する。しかし、魚が釣れるホソは意外にも少ない。このため、いきなり現地を訪れても釣果を得るのは難しいかもしれない。これから霞ヶ浦のホソの釣りに挑戦してみたいと考えている方は、事前に釣れるホソを下見して(探して)おくことをおすすめする。

 その探し方はとても簡単で、湖岸線に沿って走っている農道からホソの様子をうかがい、釣り人の姿を探す。ただし、農道は道幅がとても狭いのでくれぐれもよそ見運転は気をつけてほしい。

 そして釣り人を見かけたら、ぜひ釣れているかどうか話しかけてみてもらいたい。なぜなら釣れていない場合もあるからである。きちんと挨拶をして誠意をもって話しかければ、釣りに関するいろいろな情報を教えてくれるだろう。

 そして何度か通ううちに釣りに慣れてきたら、今度は自分の足でいろいろと探し回り、自分だけの釣れるホソを見つけてもらいたい。これもホソの釣りの醍醐味である。

 

【注意事項】
 これから春に向けて暖かくなると、霞ヶ浦周辺の田んぼでは農作業が盛んになってくる。軽トラックや小型重機の出入りが頻繁になるので、釣り場近くに車を停める際には農作業の邪魔にならないようくれぐれも注意しよう。
 霞ヶ浦・北浦では湖の堤防外にあるホソでの釣りは遊漁券が不要。ただし、桜川、常陸川、新利根川など一部の流入河川で釣りする際は遊漁券が必要になる。

●【MAP】霞ヶ浦