訪れたフィールドは、群馬県が誇る百名山・赤城山の麓にあるカルデラ湖「赤城大沼」

 年が明けると毎年ニュースを賑わせる氷上のワカサギ釣りですが、今年は暖冬の影響もあって1月末になってもなかなか氷が張り切らず、解禁が危ぶまれていました。

完全凍結ではないが、場所を限定してのオープン

 しかし、ついに先週、名所として知られる群馬県の赤城大沼で氷上ワカサギ釣りが解禁。多くの釣り人が集まる中、初めての氷上ワカサギ釣りを体験するために足を運んでみました。必要な装備や道具をレポートします。

天気による氷の緩み具合次第で、14時より早く閉める可能性もあるそう

■天気は良くても、山上湖はめっちゃ寒い!

ドリルで好きな場所に穴を開けて釣りをスタート

 まずこの釣りは、ご想像の通り、めちゃくちゃ寒い! 標高1,340mにある赤城大沼は、麓の前橋市の街中よりも5〜10℃ほど気温が低く、訪れた日の朝の気温は-6℃。乾燥した寒さが骨身に染みます。そこにさらに冷たい風が雪山から吹き下ろすのだから、やり過ぎなくらいの防寒対策は必須です。

 当然、周辺道路は朝晩を中心に凍結します。積雪量は多くないエリアですが、スタッドレスタイヤも必須装備ですのでお忘れなく。

独特な形状のテントが並ぶ光景が、冬の赤城大沼の風物詩

 ワカサギ釣りの道具は非常に特殊です。繊細なあたりを取り逃さないよう、竿先が非常に細い専用の竿を使います。また、氷に穴を開けるドリル、穴に張り続ける氷をすくう網も必要です。

道具選びもワカサギ釣りの楽しいところ

 さらに、風避けのためにダンゴムシのような形状の特殊なテントに入って釣りをします。愛好者はこの小屋のようなテントを自作するそうです。氷上には個性的な形のテントがたくさん集まっていて、さながら小さな村のようでした。

道具をソリに載せて、ポイントまでツルツルの氷上を歩きます

 必要な道具は、スキー板を取り付けたソリに載せて引っ張って運びます。自分の道具を持っていなくても、道具一式は湖畔のお店で遊漁券と共にレンタルすることもできるので、手ぶらでも安心です。