■寒さを我慢した甲斐がある素晴らしい絶景

早朝の6時頃に頑張って外に出てみる。頑張った分だけの絶景が待っていた

 日の出前の5時半にセットした目覚ましに起こされたら、すぐに薪ストーブに火を入れます。時にはマイナス15℃にもなる冬のオホーツクだから、少しでも暖を取るのが大切です。

 暖まってなにをするかと思えば、ただテントの外に出てあたりを眺めるだけなのですが、それがなんとも言えない贅沢な時間でした。海は流氷が覆い尽くし、振り返ると雪を抱いた知床半島の山々から太陽が顔を出し、海を照らし始めます。とにかく、言葉を失うほどの絶景なのです。

日本広しといえど、ここ以外にはどこにもない特別なキャンプ体験でした

 日本という国は本当に不思議で、冬でも南は沖縄で海水浴をができるのに、北のオホーツク海では神秘的な流氷が流れ着く。アジアで流氷を見られるのは、日本のオホーツク海だけだそうです。世界に範囲を広げればグリーンランドやカナダでも見られますが、世界的にみても珍しい光景なのだとか。

 2024年は流氷が多いそうで、3月中もまだ見られるチャンスは続きそうです。キャンプを趣味にしていて興味があれば(冬キャンプの十分な経験は必須です!)、この素晴らしい時間を体験してみてください。

<絶景キャンプフォトグラファーのおすすめポイント>
・網走監獄観光や網走湖でワカサギ釣りもできる
・どうしてもクリオネが見たいのならオホーツク流氷館へ
・ウトロ町に行けば流氷ウォークのガイドツアーがある
・ぜひホッケのお寿司をご賞味あれ
・キャンプギアや燃料を買うなら、モンベルショップ『オホーツク小清水店』へ
【じつは流氷って海水ではないって知ってた!?】極寒流氷キャンプ体験レポート<前編>もチェック