■キャンプをする時は安全な場所で、ルールを守って

いよいよ流氷を目の前にキャンプを張ります

 浜小清水駅の海側にあるのが、浜小清水前浜キャンプ場です。車が停められるところから、装備品を全部担いで徒歩で向かいます。キャンプ場までの道路は夏は通れますが、冬場は除雪などしていないですからね。

 テントを設営する時の注意点は、流氷の塊が押し寄せて来ていない場所にテントを張ることです。せっかくなら流氷の点在する場所でキャンプしたくなりますが、裏を返せばその場所は流氷が押し寄せて来ているということ。寝ている間に流氷が来てしまったらとても危ないので、それだけは注意しましよう。

 あと絶対やっていけないのは流氷の上でのキャンプ。ガイドツアーなどを除いて、流氷に乗ることも非常に危険なので、眺めるだけにしましょう。

■薪ストーブでホタテを焼きながらぬくぬく

遮るものは何もない冬のオホーツクでのキャンプは過酷だ

 適当な場所にテントを張ったら、次にやることは薪集めです。キャンプ場が閉鎖されているのにどこで薪を? と思うかもしれませんが、浜辺にはたくさんの流木が打ち上げられているので、それをノコギリなどで切って、軽量なチタン製薪ストーブに焚べます。浜辺の清掃活動の一環にもなるので、ぜひやってみてください。流木は結構乾燥していて、燃えるんですよ。

道の駅で手に入れたホタテを貝ごと薪ストーブで焼いてみる

 薪を集めてストーブに火を付けたら、あとはぬくぬく暖まりタイムです。冬のオホーツクは風が強いことも多く、外での焚き火は現実的ではないので、薪ストーブをインストールできる軽量タイプのテントを持参して行くと良いかもしれません。

 道の駅で売っていたホタテを、薪ストーブで焼いて醤油とお酒を垂らして食す。こんな贅沢があって良いものでしょうか。

 この日はすぐに暗くなってしまったので、早朝の絶景を楽しみに寝床につくことにします。