■王道の絶景にテンションも上がる雪山ファン!

うなだれるように山頂標識をつかむ! 登頂成功!

 最後の登りは一番息切れがした。「あと少し、あと少し」と言い聞かせながら登り、思わずうなだれるように山頂標識に手を触れた。仲間とハイタッチで喜び、達成感に満ち溢れる瞬間である。

 この八方尾根は歩いていてずっと楽しくて仕方がない。白き衣を纏いし五竜岳、鹿島槍ヶ岳、白馬三山、剱岳のイケメンたちがずらりと揃って拝むことができる、まさに“眼福“である。全員、冬は一層オーラが違うのである。雪深い北アルプスのこの絶景に会いたくなってしまうのだ。私は尾根を歩きながら「キャー」と声を発し、目を輝かせながら撮影する雪山ファンである。今回は晴天のため、オールスターの王道な景色が見られるが、自分はどう切り取ろうかとワクワクしていた。やっぱり王道こそ至高である。

下山も気を緩めずに。唐松岳と不帰3峰の陰影が印象的