■新年のご挨拶

宇宙を感じる山頂への道

 山頂に着くや否や、爆風と共に灰色の雲が流れ青空が見え始めました。遠くの富士山も拝むことができ、奇跡のような力も感じます。その絶景は低山であっても宇宙そのもの。大内征さんの「宇宙だ」の言葉が大変印象的でした。見せてもらえた景色に感謝していると車山の山頂は青空となり、諏訪信仰のあかしである御柱が青空に向かって真っ直ぐに立つ荘厳な景色を見ることができました。

諏訪御柱四柱と青空の荘厳な景色

 神社だから手を合わせるのではなく、自然と手を合わせ、拝礼してしまうそんな力を感じました。山の民としてはこんなドラマチックな展開にご縁を感じずにはいられないし、「これから登る山々でも絶景に会えますように」と願わずにはいられませんでした。

富士山と車山神社の鳥居。渾身の一枚

■ちょっと足を延ばして、鷲ヶ峰へ

鷲ヶ峰のケルンから望む八島湿原

 霧ヶ峰はさまざまなコースを自分でチョイスすることができます。主峰の車山をピストンするだけでもいいし、健脚な方は湿原を周回することもできます。以前、同じ登山口から蝶々深山へ登ったこともあります。今回は車山をピストンした後に、車で八島湿原登山口に移動して鷲ヶ峰を目指すことにしました。こちらの方は静かな山歩きが楽しめ、八島湿原を一望できます。車山からの景色とはまた違った雰囲気を味わえるので、“おかわり登山”としてもおすすめ。「さっきはあそこにいたね」「見方が変わるね」など、車山と比較しても楽しい山歩きになると思います。