■バックドア編

室内から鍵を締めれば、ボタンも連動して開かないようになる優れもの

 車中泊DIYをはじめるにあたり、必ず製作したかったのが、内側からバックドアを開けるボタン。靴を履いて外に出て後ろに回るより、はるかに効率的だ。

 方法は、まずバックカバーを外し、配線を確認。そこにエレクトロタップでスイッチまでの配線をもう一つ作成する。バックドアの配線を分岐させる仕組みだ。意外と簡単にできるDIYなので、ぜひ試していただきたい。

内側からバックドアを開け、景色を堪能

 朝起きた時、内側からバックドアを開けた時の解放感がなんとも言えず気持ちいい。夏はここに網戸ネットを付けているので、虫の侵入を防ぎながら換気も行なっている。

車種既製品のため、サイズもピッタリ。付けたままの走行も可能だ

 2列シートの窓にも網戸を設置。3か所の網戸により、空気の循環はすこぶるよい。テントも2か所以上ネットがないと熱がこもってしまうが、その要素を車内にも取り入れた。

■車内に穴を開けない棚づくり編

車内に棚を設置するために、隙間にステーを挟む

 ベッド下に充分荷物は入るが、カップやちょっとした調理器具といった小物や使用頻度が高いものは、ドアを開けずに取り出したい。すぐ手が届く範囲にあればのんびり過ごせるので大切なポイントだ。

 車内にビスなどの穴を開けたくないため、前後に伸びる角材にステーを取付、天井の車側面の隙間を利用し差し込んだ。

前後の角材を左右からテンションをかけ固定する(撮影:吉田哲大)

 骨組みとしては、車の両サイドに渡した角材を、左右の2本の角材で支えている。筆者は面倒なので設計図を書かないが、ここだけはテンションをかけグラつかない様、しっかりと計測し作り上げた。この口の字がしっかりできれば、後は個々のアイデア次第でどんどん変化させられる。