■吊り下げ棚編

助手席側の棚

 左右の角材に事前に製作した棚を吊り下げる。拡張や改良など、後で取外すことも考慮し、ビス止めよりもネジ止めをおすすめする。

 DIYを始めていくと、アイデアも生まれ更なる改良をしたくなるが、ビス打ちをしてしまうと外すために工具も必要となる。また、同じ箇所へビス打ちを繰り返すことで、穴の強度が下がり、別の箇所を探す必要もある。

 その点、ネジ止めにしておけば、手作業で容易に取り外しが可能だ。また、ネジ穴が確保されているため、同じ箇所へ設置でき複数の穴を開ける必要もない。

運転席側の棚

 ただ吊り下げただけだと、グラグラの状態。棚の下に脚を取り付け、突っ張るようにテンションをかけることで、更に強度が増す。この要領で行えば、好みの棚をいろいろ作成できる。個性豊かな内装が楽しめるだろう。

■DIYで車中泊仕様に仕上げて、自分だけのオリジナルくつろぎ空間を作ろう!

真ん中が開くと、荷物の出し入れなど何かと便利

 筆者同様、車中泊DIYを行なうにあたって、中古でバンを購入する人が増加傾向のようだ。確かにバンの方が空間を有効活用しやすく、居住空間も広い。最近では軽バンも人気があり、自分好みに仕上げる楽しみはなんとも言えない。

 通常のワンボックスでも工夫次第で、充分車中泊を楽しめる。車中泊仕様DIYの基本は「寝る時に水平であること」。あとは自分でやりたいように作ればいいのだ。

前回のDIYの様子。筆者は同じ車で何回も作り直してる

 DIYをしたことがなくても、大丈夫。コツは失敗しながら学んでいくもので、やがて上手に仕上がってくるだけでなく、DIYそのものが楽しくなってくるはずだ。筆者も試行錯誤を繰り返し、最終的に今のシンプルなスタイルにたどりついている。

 車中泊DIYは、かつて無心で作ったプラモデルのようなワクワクが味わえる。ぜひ童心に戻って、自分だけのこだわりの一台を作ってみてはいかがだろうか。

 

車種名:ホンダ ステップワゴンRK1(2019年式)
車両購入価格:約300万円(新車)
費用:約4万5000円(カーテン類5000円、イレクターパイプ6000円、金具類2000円、木材7000円、専用網戸1万円、専用サンシェード1万5000円など)
期間:約1か月〜2か月(土日祝の作業のみ)