■地元で愛されていることがよくわかる山
道中は真っ白なガスの中でしたが、霧氷に見惚れているうちにあっという間に東峰に辿り着きました。
ここから西峰まではルートタイムで20分ほどですが、この稜線の霧氷がさらに素晴らしく、我々は写真を撮りまくっているうちに、1時間近くかかってしまいました。
西峰の山頂付近には、「ラビットハウス」と名付けられた快適な小屋やベンチが整備されています。回復予報が出ていた天気を待つために利用させてもらいましたが、この設備は地元の方々がケアしているとのこと。頭が下がります。
「一昨日は、もっと雪が積もっていて……」なんて話をされていて、どれだけ頻繁に登ってるんだと思わず突っ込んでしまいした。それだけ、地元の登山者たちに愛されている山なんだなあ。
さて、そろそろ諦めて下山しようとザックを背負うと、「俺がガスを連れてってやるから、もうちょっと待ってな」と地元の方が先に下りて行きました。
そしてさらに待つこと15分ほど、その言葉通り、やっとガスが薄らいで噂の大展望が姿を現し始めたのです。