■広大な風景の山座同定が楽しい山
浅間連峰には、何度も足を運ぶ地元の登山者をはじめ、遠方から定期的に訪れるファンが多い。ぼくもそのひとりで、顔を見知った方が何人もいるほどだ。いつ行くかなんて示し合わせる術がないのにもかかわらず、山頂で偶然会ったりするのだから不思議なものだ。
そんな方々と山頂で必ずやるのが、広大な風景の中にある山々の山座同定である。指さしながら、「あれは八ヶ岳の蓼科山で、向こうは奥秩父の金峰山だよ」とか、そういう過ごし方が楽しい。個人的には、目の前に広がる佐久平と、それを取り囲む山々の風景が気に入っている。
高峯山は高山植物にも恵まれている。夏の花・コウリンカをもって「花の百名山」に選ばれた山でもあるのだ。冬に歩いてから季節の違いを味わうために夏に再訪してみる、というのは、とてもいいアイデアだと思う。
山頂に鎮座する高峯神社は、小諸市内にある大室神社を里宮とする奥宮だ。高龗神（たかおかみのかみ）と闇龗神（くらおかみのかみ）という龍神が祀られている、まさしく天空の社。この絶妙なポジションから眼下の暮らしを見守っているのだろう。辰年に登る山としても縁起がよさそうではないか。
＜低山トラベラー厳選。鷲ヶ峰周辺の立ち寄るべきスポット＞
【温泉】登山口の目の前にある「高峰高原ホテル」が最速！
【温泉】高峰温泉に下山するなら「雲上の野天風呂」が爽快（だけど極寒）
【温泉】「天狗温泉浅間山荘」もいいお湯だ。宿泊なら食事が美味しくて最高！
【食事】メニューが豊富な「レストラン車留夢 （シャルム）」は鉄板！
【食事】洋食なら「ノルウェイの森」のハンバーグかパスタ！
【ショップ】軽井沢にパタゴニアができた！
