■標高139mでも山頂からは絶景!

 鷹取山は標高139mの低山だが、山頂から見る360度のパノラマは見どころのひとつだ。山頂からは富士山のほか、湘南の海やみなとみらい、その奥には都心まで望むことができる。東京湾の向こうには房総半島が続き、訪れた人々の目を楽しませてくれる。

山頂からの展望。東京湾や房総半島まで望める

 逗子市にある鷹取山ならではの景色と言えるのが、横須賀港に停泊する軍艦や潜水艦だ。

入江に停泊する軍艦。写真中央の水面から少し飛び出た黒い煙突のようなものが潜水艦

■下山前に寄り道「磨崖仏」

 鷹取山へと続く道は多くある。下山は京急本線「追浜駅」や「田浦駅」へと延びる登山道もあり、帰りの利便性を考えて下山ルートを選択したい。

 ただ、下山前にぜひ立ち寄って欲しい場所がある。山頂から追浜駅方面へ15分ほど歩いたところに大岩から削り出した「磨崖仏(まがいぶつ)」の弥勒菩薩尊像(みろくぼさつそんぞう)だ。

岩を掘って作られた磨崖仏。その大きさに驚く

 鷹取山を訪れるのであれば、ぜひ見て欲しい見どころのひとつだ。磨崖仏まできたのであれば追浜駅への下山が近いが、筆者は鷹取山へ戻り、東逗子駅へと下山した。

■冬こそおすすめしたい理由!  夏は酷暑で歩けない温暖な湘南エリア

 紹介した鷹取山は標高が139mと低山の中でも特に低い。そのため春から夏にかけては非常に気温が高くなり、長く行動するハイキングには適さない。冬の1月、2月の1年でもっとも寒い時期こそ歩きやすいと感じるフィールドだ。

 筆者が訪れた1月は気温が10℃ほどだったので、気持ちよく歩くことができた。まだまだ寒い時期が続くが、「湘南妙義」へ足を運んでみてはいかがだろうか。

 温暖な湘南エリアとはいえ、冬の海風が吹くので山頂では気温以上に寒く感じる。防寒着を忘れずに携行しよう。また温かい飲み物があると、山頂での時間をたっぷりと楽しむことができるだろう。

 

【登山ルート】
東逗子駅⇒(25分)⇒神武寺⇒(30分)⇒鷹取山⇒(20分)⇒磨崖仏⇒(25分)⇒鷹取山⇒(20分)⇒神武寺⇒(20分)⇒東逗子駅

●【MAP】JR横須賀線・東逗子駅