■元気だけが取り柄の私が、差し入れの申し出にのど飴を頼む始末

下山前日。山に「お疲れ様」と言われたような気がしたのだが、その後、暗くなっても片づけ作業に追われ続けた

 今シーズンは営業終了間近だと言うのに、咳が止まらなくなり、2週間以上もクヨクヨしていた。標高が高いせいか、薬を飲んでもなかなか治らない。午前中の掃除を高橋くんにお願いして、最近はあまり風邪を引いていなかったから、そういえば風邪をひくとこんな感じだったかもとベッドから天井を眺める。

 こんな時に、2人きりだと元気な人におんぶに抱っこになってしまうから大変だ。今年も高橋くんには本当に苦労をかけてしまったな。

 体力的にも、精神的にも余裕がないと、何事も上手くいかず楽しめない。2年目の今年は、最後まで突っ走る元気がなかったのも反省したい。

■これからもお見守りとお付き合いをお願いします

晴れの日に少しずつ小屋閉め作業を進めてきた

 いよいよ小屋閉めも間近。この時期になると、「滑り込みセーフ!」という感じで、よその山小屋の仕事を終えた友人たちも顔を見せてくれる。しかし、今年の私は気心知れた人たちとああだ、こうだと言いながら酒を飲む元気すらなかったのが残念だ。最後の方に来てくれた友人たちには、小屋閉めの作業まで手伝ってもらい、大助かりだった。

 そんなこんなで随分とご無沙汰してしまったが、忙しいのはありがたいことです。今シーズンもお越しいただいた皆さま、気にしてくださっていた皆さま、ありがとうございました。私、シーズン中に一度燃え尽きかけた火が再び燃え出しております! 今シーズンの経験を活かして、また来年はどうするか、管理人という仕事をどうしたら長く続けていけるか、ということも考えていかねば。

 いろんな出来事があった2年目。その時々は対処するのにいっぱいいっぱいになってしまったことも振り返りながら、どんなことがあったのか、頭と気持ちを整理したいと思う。来シーズンが始まるあっという間だが、引き続きお付き合いいただけるよう、どうぞよろしくお願いいたします。良いお年を。