■迫力の山容はまるでアルプス! 絶景が広がる山頂を歩く

黒島展望山の標識と友人
黒島展望山からの島と海の展望
朝日に照らされる天上山の岩山。一番高いところが最高地点だ

 登山口から約1時間で黒島山頂10合目に到着。ここからは山頂部に広がる台地を歩いていく。まずは10合目から少し丘を登った位置にある「黒島展望山」へ。どこまでも続く海と島、迫力の岩山の大パノラマが広がる。

まるでアルプスのような雰囲気の天上山

 その後は最高地点を目指して歩いていくのだが、アップダウンが少なく快適な山歩きだ。しかし、目の前には標高500m級の景色とは思えないような風景が広がっており、不思議な気持ちになる。洋上のアルプスと呼ばれる所以を感じつつ進んでいく。

天上山の最高地点「天上山々頂」の標識
最高地点からの景色は荒々しい岩肌と海の絶景が広がる

 そして、30分程で最高地点に到着。天上山の最高地点を示す「天上山々頂」の文字が書かれた標識が立っていた。先程までいた黒島展望山の方面を眺める。荒々しい山と海の風景は、いつまでも眺めていられるほど美しい。

白砂の風景が広がる表砂漠
表砂漠にあるテーブルとベンチで小休止

 最高地点から少し下った場所には「表砂漠」と呼ばれる、白砂の風景が広がっている。ここにはベンチとテーブルが用意されており、休憩に最適だ。ここで宿で包んでもらった朝食をいただいた。

火山活動で生まれた凹地に水が溜まった不動池

 休憩後は上から見るとハート型に見えるという「不動池(ふどういけ)」へ。今回は時間が足らず、ハート型に見えるポイントは見つけられなかったが、池から少し登った「天空の丘」から見えるようだ。来た道を戻り、黒島登山口まで下山した。

 今回は時間の都合上行くことができなかったが、この他にも山頂部には絶景ポイントがいくつかあるので次回はゆっくりと巡ってみたい。

■神津島はサイクリングでも楽しめる!

標高を上げると、眼下には太平洋の展望が広がる
断崖絶壁の海岸線を走る
昭和に採石した石を運ぶために使われていたトロッコのレール跡

 登山前日のサイクリングでは少し標高を上げると海や港町の風景、海岸線の断崖絶壁の風景、昔使われていたノスタルジーな雰囲気漂うトロッコレールの跡など見所が満載だった。

 小さい島ながらもアップダウンが多く、走りごたえも十分。また、人が少ないのでサイクリングをしていても、車とほとんどすれ違うことがなく離島感があってよい。気になる人は島内にはレンタサイクルのお店もあるので、利用してみては。体力に自信のない人は原付を借りて巡る手段もあり、自転車と同じような爽快感を得られるのでおすすめだ。

■お得なキャンペーンを利用して神津島へ!

港近くの防波堤には「神津島」の文字

 神津島へは、各地の港からフェリー、または東京都の調布飛行場から飛行機でアクセスできる。現在「東海汽船」で開催中の「リベンジキャンペーン(スーパー島トクきっぷ)」を利用するとお得に島旅を楽しめる。

 キャンペーンは東京都の「竹芝ターミナル」発着の大型客船の2等和室限定で、2023年の12月29日(金)帰着の便までが対象となっている。

 料金は伊豆大島・利島・新島・式根島・神津島まで往復で大人1名5000円、こども1名2500円。三宅島・御蔵島・八丈島まで往復で大人1名1万1000円、こども1名5500円だ。予約は出発日の2か月前から前日まで受け付けているが、利用の際は以下の3つのポイントに注意しよう。

・東京金曜夜発は除外など、除外日が何日か設定されている。
・出発日を含めて4日間が有効期限。
・予約時は必ず電話で「きっぷ名」を伝える必要がある。

 12月の東京から神津島までの2等室の料金は通常片道7650円なので、往復となると1万円以上もお得だ。この機会に神津島を訪れて、冬でも登れるアルプスを楽しんでみてはいかがだろうか。

リベンジキャンペーンの詳細は以下のリンクから

https://www.tokaikisen.co.jp/news/472448/

 12月は予定が埋まってしまっている人は、2024年1月15日〜3月31日帰着の便まで対象の「冬旅春旅応援キャンペーン(スーパー島トク切符)」を利用しよう。内容は概ねリベンジキャンペーンと同様であるが、価格が大人は1000円、こどもは500円高く設定されている。既に予約受付を開始しているので、早めに予約をしておくのもよいだろう。

冬旅春旅応援キャンペーンの詳細は以下リンクから

https://www.tokaikisen.co.jp/news/486921/

●神津島

住所:〒100-0601 東京都神津島村