■生活道路は滅多に除雪されない
筆者は雪国の道路はこまめに除雪されていて、走りやすいイメージがあった。千葉県に住んでいたころ、毎冬スキー場に行っていたが、道路が除雪されていて走りやすかったからだ。
しかし実際に雪国に住んでみると、住宅街の中などの生活道路は滅多に除雪されないことを知った。幹線道路は優先的に除雪が行われるが、それ以外の道は優先度が低い。筆者の家の周辺は1シーズンに2〜3回しか除雪されないので、とても運転しづらくなってしまう。
■ホワイトアウトやアイスバーンは日常茶飯事
冬はホワイトアウトによる立ち往生がときどきニュースで取り上げられるが、筆者はホワイトアウトが日常茶飯事だとは思っていなかった。筆者の家の周辺は田畑が広がる開けた場所。少し強い風が吹けば、田畑から雪が舞い上がりホワイトアウトしてしまう。
風通しのいい場所はアイスバーンにもなりやすい。曇りの日や暗い時間帯は道路が凍っていることに気づきにくいため、筆者はブレーキを踏んで初めてアイスバーンに気づき、ヒヤッとしたことが何度かあった。
ホワイトアウトの時にはゆっくり走ることはもちろん、ハザードを点滅させて走るというルールがあることも、雪国に来てから知った。
■楽しいことも多い、雪国の車生活
地方移住は車が必須の地域も多く、加えて雪が降るとなると車関係でかなり費用がかかってしまう。公共交通機関が発達している都市部でも冬は電車やバスのダイヤも大幅に乱れ、運休になることも多いため車があると便利なのだ。
車があれば、冬でもドライブや旅行に出かけることができる。雪国ではスキー場が近くにあることも多く、雪まつりなど雪国ならではのイベントも多いので、アウトドア好きにとっては楽しいことが多いはず。筆者も四季のうつろいを肌で感じ、雪国でしか見られない景色を楽しみながら生活している。