■レーニン峰ノーマルルート登山の装備

ベースキャンプのレンタル倉庫。靴も充実のラインナップ

 特別に必要となる装備はない。ただ登頂日は衣類の調整が難しい。気温が低く、朝は風もある。防寒着は充実させたいところだが、それ以外の時間はむしろ暑い。ダウンワンピースが必携の日もあれば、ダウンジャケットがいらないほど穏やかな日もあるらしい。今回はダウンジャケットで登ったが、風が強かったこともあり、一日通して脱ぐことはなかった。

 BCには一通りの登山装備が揃えられており、貸し出しを行っている。またガスカートリッジも販売しており、空路で入国した登山者はここでガスを購入する。スナック菓子や飲料、土産まで置いてあるため、足を運ぶと楽しめる。ちなみにガスカートリッジは10USD/個で販売しており、未使用で返却すると5USD/個で引き取ってくれる。

■登山を通じて得た刺激・旅の醍醐味

オシュの街にて。水たばこをふかすロシア人。色んな文化が入り混じる

 今回の登頂は、登山者としての自分にとって大きな意味は持たない。ただ、良い旅ができた。楽しい時間だった。何歳になっても、一人旅は新鮮な刺激を与えてくれる。この機会に巡り合わせてくれた、全てのことに感謝している。あと何回、こんな旅ができるのだろう。世界は、まだ知らないもの、美しい景色で溢れている。それらに出会う情熱を忘れないでいたい。

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