その独特の存在感、そして走破性や積載量など、アウトドアシーンでは絶大な支持を得る三菱自動車の「デリカ」。2023年10月28日(土)~ 11月5日(日)に開催された「ジャパンモビリティショー2023」で次世代のデリカともいうべき「MITSUBISHI D:Xコンセプト」が世界初披露された。

 デリカらしさは残しつつ、未来を感じさせるデザインに早くもアウトドアシーンでは話題沸騰中。近い将来、アウトドアで使う車というのはこうなるのか!?  三菱自動車は、カーボンニュートラルの実現を見据えながら、新たなモビリティの可能性を追求していくという表明と共にコンセプトカーを公開した。

■100万人以上が訪れた「ジャパンモビリティショー2023」

多くの企業、団体が参加し100万人以上が来場した「ジャパンモビリティショー2023」(写真提供:ジャパンモビリティショー)

 「乗りたい未来を、探しに行こう!」をテーマに開催された「ジャパンモビリティショー」。これまでの「東京モーターショー」から名称も新たに変更され、自動車業界の枠を超えて、計475の企業、団体が参加。

  主催者発表によると、来場者数は1,112,000人と、その注目度の高さが表れることになった。

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 ■デリカは今後、どのような進化を見せるのか?  三菱自動車がコンセプトモデルを発表

冒険心を呼び覚ます三菱自動車らしさとして「D:Xコンセプト」を発表(三菱自動車社長:加藤隆雄氏)

 さまざまな自動車メーカーがコンセプトモデルを発表するなか、やはりアウトドアユーザーにとって最大の注目となったのは、三菱自動車が発表した「MITSUBISHI D:Xコンセプト」。

 一般公開に先立って行われた発表会において、三菱自動車、加藤隆雄社長から「ランサーエボリューションやパジェロがラリーシーンで磨いてきた4WDの技術。そしてi-MiEVやアウトランダーPHEVでの環境性能。これら技術、経験を活かし、これからの時代に必要な新たな要素を取り入れ、どんな天候や路面でも安心、安全、快適に、三菱自動車らしい冒険心を呼び覚ます車を提案する」と「D:Xコンセプト」を発表した。

広々と開放的な車内空間は長時間のドライブでも快適な様子
タフさを感じさせるオーバーフェンダー
デリカらしさは感じられるが、その進化は計り知れない

■シースルーボンネント!?  これが実現したら画期的すぎる

ボンネット下の状況を映し出すことにより、未舗装路や雪道では大きな味方となる

 未来を思わせながら、タフさを十分に感じられるデザインに目を奪われるが、注目したいのは「シースルーボンネット」。足元に映し出されるボンネット下の路面状況を視認できることにより、未舗装路や雪道では格段に安全性を向上させてくれるテクノロジーだ。 

 開放的で広々としたフロントウィンドウとシースルーボンネットによるドライブフィーリングは、まるで宇宙船のコックピットにいるような不思議な空間。まさに未来型と言えそうだ。

前方に張り出すようなフロントウィンドウは広々とした視界を確保
市販化への期待が高まる「D:Xコンセプト」

■新型「トライトン」日本初公開 !  12年ぶりの国内展開ピックアップトラックは、2024年初頭の販売を予定

12年ぶりの国内展開となる新型「トライトン」

  同会場では新型「トライトン」が日本初公開された。いまだ根強い人気のピックアップトラックの新型モデルは、2024年初頭予定にて12年ぶりに国内での展開となる。

 「Power for Adventure」をコンセプトに、デザインやインテリアだけでなく、フレーム、シャシー、そして新開発のクリーンディーゼルエンジンが搭載されるなど、全ての面で一新された。

たくさんのギアを詰め込んでどこか冒険にでかけたくなる

 さまざまな自動車メーカーから心躍るコンセプトカーが発表された「ジャパンモビリティショー」。やはり環境問題やカーボンニュートラルといったキーワードが一層、強く打ち出された。いかに自然環境に負荷をかけずにテクノロジーを進化させるか。車に限らず、こういった取り組みが少しずつ形になって表れることによって、より安全に、快適に、さらに遊びの可能性、楽しみが広がっていくことだろう。

 

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