■<使い方のヒント>手持ちの寝袋も使えるかも?

実際に使うと、こんな感じ

 専用品以外でも、「ジッパーが足先まで開放できる構造」で「体をある程度動かせる幅がある」という条件を満たしていれば、手持ちのスリーピングバッグが簡易的なオールインワンキルトとして使えます。もちろん、密封性や快適性は専用品には及びません。また、使い方によってはスリーピングバッグを破損してしまう恐れもあるので、使用の際には十分注意が必要です。

■スリーピングシステムの正解はひとつではない

寝具選びはさまざまな要素のバランスが大切

 ハンモックのスリーピングシステムの正解は、ひとつではありません。用途やシーズンによってベストな選択肢は変わります。

 「少しでも装備を軽く、シンプルにしたい」のであれば、装備がシンプルで軽量化の図りやすいオールインワンキルトがいいかもしれません。しかし、「寒い時期でも暖かく眠りたい」のならば、装備の選択肢が広く、快適性の高いトップキルト+アンダーキルトの組み合わせをじっくり検討するのがいいでしょう。もし「長期山行で安心して使えるもの」を求めるなら、どのような状況下でも確実に寝床を確保できるスリーピングバッグ+スリーピングマットをおすすめします。

 ハンモックのスリーピングシステムを選ぶときには、まず軽さ、快適性、汎用性のどれを重視するのか、自身のイメージするハンモックハイキングに沿って検討してください。

ハンモックは土足厳禁
<前編はこちら>