登山経験の長い人なら、いくつかお気に入りの山があるはず。そして、その中には何度も登っている山があるのではないだろうか。
この記事では、登山歴15年の筆者が3回以上リピートしている、お気に入りの山とその理由を紹介する。
なお、筆者は登山を初めてから、引っ越しや出産など環境の変化が何度かあった。そのため、さまざまな地域や難易度の山がラインナップされているがご了承いただきたい。
■丹沢山地(神奈川県)バラエティ豊かなコースが魅力
筆者が今までに一番訪れた山、丹沢山地。中でも塔ノ岳には何度も登った。理由は、登山を始めたころに住んでいた場所から近く、公共交通機関のアクセスがよいから。
とくに利用者が多い登山口である「大倉」や「ヤビツ峠」は、最寄駅である小田急小田原線秦野駅からのバス本数が多く、当時車の運転免許がなかった筆者でも手軽に行けた。
丹沢山地の魅力は、ルートが多く、体力や技術力に合わせてコースを選べること。初心者向けでケーブルカーもある大山(おおやま)や、高低差1,200mの大倉尾根(通称:バカ尾根)、鎖場、ガレ場、縦走コースなどなど、バラエティ豊富で飽きがこない。登山初心者から上級者まで、登山好き全員におすすめしたい山である。
丹沢山地には危険個所が多くあるため、自分に合ったコースを選ぶこと。また、夏場はヒルが多いため、ヒル対策用の塩を持ち、露出の少ない服装で登ろう。
※丹沢山地の写真はすべて2010年頃のものであるため、現在の状況と違う可能性あり。
●丹沢山地
最高峰:蛭ヶ岳1,673m
住所:〒258-0202 神奈川県足柄上郡山北町玄倉
URL:丹沢のビジターセンター 登山コース紹介 (kanagawa-park.or.jp)
●メジャーな登山口へのアクセス
・大倉バス停(駐車場あり)
・ヤビツ峠(駐車場あり)
■尾瀬(群馬県・福島県)季節ごとの変化と、多彩なコースが楽しい
尾瀬には、夏に3回、秋に2回ほど訪れた。夏は植物の緑が鮮やかで、爽やかな風が心地よい。秋は木々の紅葉と、湿原の草紅葉が美しい。霧が立ち込めた静かな尾瀬ヶ原もまた神秘的だ。
尾瀬にもたくさんのルートがあり、有名な尾瀬ヶ原の木道歩きだけでなく、尾瀬沼周辺の散策や、燧ヶ岳(ひうちがたけ)・至仏山での登山も楽しめる。そのため、季節やルートを変えて、何度も訪れたくなる山なのだ。
定番コースは、鳩待峠から入山して尾瀬ヶ原を歩くルート。登山初心者や小学生以上の子連れファミリーにもおすすめだ。筆者は60代の両親とこのコースを歩き、とても喜んでもらえた。鳩待峠から尾瀬ヶ原の入口までは、行きは1時間ほど山道を下り、帰りは1時間半程かけて登るため、登山装備は必ず準備して行こう。
登山中級者以上なら、日本百名山である燧ヶ岳(ひうちがたけ)や至仏山へ登ることをおすすめする。
●尾瀬
最高峰:燧ヶ岳2,356m
URL:尾瀬保護財団
●メジャーな登山口へのアクセス
・鳩待峠駐車場(マイカー規制あり)
・大清水第一駐車場