■鳴子峡ならではのビューポイント
鳴子峡に来たら、訪れてほしいビュースポットがいくつかある。代表的なのは鳴子峡レストハウスの展望台から見ることができる「大深沢橋(おおふかざわばし)」と、大深沢橋から眺める「JR陸羽東線(りくうとうせん)のトンネル」だ。
白いアーチ橋と紅葉のコントラストはとても美しく、鳴子峡のポスターや絵葉書などにもよく使われるので見たことがある人も多いだろう。
前述の大深沢橋から木々の合間を見ると、ぽっかりとトンネルが口を開けている。JR陸羽東線のトンネルだ。筆者が行ったときはタイミングが合わなかったが、時間が合えば紅葉の中をひた走る列車を見ることができる。鉄道ファンにも人気のスポットだ。
紅葉の時期は乗客のためにゆっくり徐行運転をするので、トンネルを出てきた瞬間も撮影しやすい。
■鳴子峡の駐車場事情
鳴子峡には有料・無料の駐車場がいくつかあるが、展望デッキがある鳴子峡レストハウス近くに集中している。無料なら鳴子温泉街から見て鳴子峡レストハウス手前にある大深沢遊歩道入口の駐車場が、鳴子峡レストハウスまで徒歩6分と無料駐車場の中では比較的近い。
しかし、紅葉の時期は混雑するので、朝早い時間帯に行くといいだろう。午後には順番待ちの列ができていることもある。
有料なら鳴子峡レストハウス付近にある中山平側駐車場が便利だ。駐車料金は、普通自動車(軽自動車含む) 500円、中型自動車 1000円、大型自動車 1500円となっている。しかし、紅葉シーズンは有料駐車場も混むため、やはり早い時間に行くのがおすすめだ。
駐車場については大崎市のHPにも詳しく紹介されているので参考にしてほしい。
■紅葉狩りのあとは温泉と絶品スイーツ
せっかく鳴子に来たら鳴子温泉街にも足を運ぼう。鳴子温泉には400か所近くの源泉があり、温泉旅館はもちろんのこと、いたるところに足湯があり宿泊しなくても温泉を楽しむことができる。
鳴子温泉の泉質は、日本にある11の泉質の内8種類がありさまざまな効能が期待できる。これは全国的にも珍しく、古くから湯治場として知られてきたのもうなづける。
また、温泉を堪能したら鳴子温泉駅近くの「餅処 深瀬」の栗団子を食べてほしい。テイクアウトもできるがぜひ温かいうちに。温かいみたらしに包まれたお餅はとろける食感。中には栗の甘露煮が丸ごと一個入っている。
トロっとしたお餅とほっくり煮含められた栗を、甘辛いみたらしに絡めて食べる。ドライブの疲れも忘れる絶品スイーツだ。
■最後に
鳴子峡は毎年紅葉シーズンにはたくさんの観光客で混みあうことが予想される。鳴子峡の観光は午前中など早い時間、または平日に行くのが混雑回避にはおすすめ。また、山間にあるので秋でもかなり冷え込むことがある。服装は暖かいものを用意したほうがいいだろう。
鳴子峡をはじめ、国道47号線には紅葉・温泉・グルメ・史跡といった秋の行楽にぴったりなスポットがたくさんある。今年はみちのくの秋を満喫しにドライブ旅はいかがだろうか。
●鳴子峡
・住所:〒989-6832 宮城県大崎市鳴子温泉星沼13−5
・アクセス:東北自動車道 古川I.C降り、国道47号線経由で山形方面へ約1時間、鳴子温泉街より約10分
・紅葉の見ごろ:10月下旬から11月上旬にかけて
・鳴子温泉郷観光協会 http://www.naruko.gr.jp/onsenkyo/leisure/