街中の木々が秋色に染まるころ。紅葉狩りの予定をたてている人も多いのではないだろうか? 紅葉の名所は全国にあるが、関東出身の筆者は東北の紅葉の鮮やかさに驚いた。
ブナやカエデといった色彩豊かな樹種が多いこと、寒暖差によって鮮明な色づきになることが、東北の紅葉が美しい理由と言われている。
今回は、東北でも随一の美しさを誇る、紅葉の名所「鳴子峡(なるこきょう)」をメインに、さまざまな魅力に溢れたドライブコース・国道47号線をご紹介していこう。
■国道47号線とは
国道47号線は、宮城県仙台市から山形県酒田市を結ぶ国道だ。山間部を多く通過するため、鳴子峡をはじめ錦秋に染まる山々をドライブ中に目にすることができるだろう。
また沿道には温泉、道の駅と観光スポットが点在する。観光・グルメ・温泉と魅力がいっぱいのドライブコースだ。
■東京方面からは「古川IC」を起点にスタート
東京方面からは東北自動車道・古川ICを降りて、国道47号線を走り鳴子方面へ向かう。市街地を抜けると田園風景が広がる長閑な道。ほぼ一本道なので、難しい道はない。道中には仙台と同じく伊達政宗の居城があった岩出山の町(現在は宮城県大崎市)がある。
岩出山には、『じゃらん』全国道の駅グランプリで、2020年・2021年と連続1位になった「あ・ら・伊達な道の駅」がある。紅葉ドライブと一緒に岩出山の町にも立ち寄ってほしい。
■あ・ら・伊達な道の駅
年間300万人ほどが訪れる人気の道の駅。施設内には地元の特産品・地酒・民芸品などが並び、おみやげ選びには困らない。地元の名産品のほかにも、生チョコレートで有名なROYCE’(ロイズ)の常設店がある。本州ではここだけなので、スイーツ好きはぜひ立ち寄ってほしい。
■温泉街を抜けた先にある鳴子峡
鳴子の温泉街を抜けて山形方面に10分ほど走ると見えてくるのが、大崎市内にある景勝地「鳴子峡」だ。大谷川の浸食により形成された断崖が高さ100m、長さ4㎞にもわたって続き、アカシデ・ミズナラといった木々が群生している。
鳴子峡の紅葉は、10月下旬から11月上旬にかけて見ごろを迎える。紅葉の時期には赤や黄色に染まった木々が幾重にも折り重なり、白い岩壁の峡谷を覆う姿は圧巻。秋麗の大パノラマが広がっている。