■ブナ林と玉原湿原の散策だけでは物足りない方には、鹿俣山や尼ヶ禿山への登山もおすすめ
もっと歩きたいという方には、センターハウスから片道1時間の尼ヶ禿山か、片道2時間の鹿俣山を組み合わせたり、両方の山に登ったりすることもできる。それぞれの山は初心者にも登れる山だが、組み合わせることで長時間の歩行になる。登山の準備をしっかりと整え、余裕を持った行程で登ってほしい。
■玉原高原へのアクセス
関越自動車道・沼田 ICから30分で「玉原高原センターハウス」へ到着する。カーブの連続する山道ではあるが、「たんばらスノーパーク」への道路なので、悪路ではない。窓から見える景色も紅葉が美しい。駐車場から少し歩くと、もうブナ林や湿原に足を踏み入れることができる。アクセス抜群なのだ。なお、センターハウスは 9時~17時の営業で、食事の提供はない。木曜日は定休日。トイレが使用できる。
■近くのおすすめスポット
ハイキングの帰りに、立ち寄ってほしいおすすめスポットを紹介しよう。
●【おすすめその1】迦葉山弥勒寺(かしょうざんみろくじ)
「日本一の大天狗」のお面が安置されており、天狗の寺として有名だ。古くから「天狗の霊峰」と称された迦葉山(かしょうざん・1,322m)の中腹に位置する寺で、急こう配の車道を登って「迦葉山弥勒寺(みろくじ)」に到達する。
正式名称は「迦葉山龍華院(りゅうげいん)弥勒護国寺」だが、一般的には「迦葉山」と呼ばれている。登山愛好家同士の会話でなければ、「迦葉山に行ってきた」というのは山登りではなく、お寺にお参りしてきたという意味だ。大きな天狗面は圧巻だ。玉原高原から沼田ICへ向かう道から右折して参道に入っていくので、立ち寄りやすい場所にある。
●【おすすめその2】りんご園
沼田市にはりんご園がたくさんある。沼田ICから玉原高原までの道沿いや、すぐ近くに何軒もりんご園が立ち並んでいる。りんご狩りもできるが、試食販売も行っている。時期によって、いろいろな種類のりんごが提供される。「ぐんま名月」「陽光」「秋映え」などスーパーではなかなか見かけない種類も置いてあるので、味見をして気に入ったのを自分で収穫したり、お土産に購入するのがおすすめだ。
●【おすすめその3】道の駅 川場田園プラザ
道の駅のランキングではいつも上位に入っているので、耳にしたことがあるのではないだろうか。道の駅とは思えない広さで、たくさんの人でにぎわっている。地元の食材を使った食事処や、野菜やヨーグルトなど地元で作られたものが買えるショップが園内のあちらこちらにある。
おすすめは、ミート工房の「ハム」や「粗挽きソーセイジ」を茹でてから鉄板で焼き上げた「山賊焼」。焼きたての熱々を提供してくれる。「川場田園プラザ」は、沼田市の隣の川場村にある。玉原高原から約30分で行くことができる。
2,000mを超える高山では、場所によって木々はすでに葉を落とし、雪の便りも聞こえるが、玉原高原は例年であれば10月中旬から下旬に紅葉シーズンを迎える。体力的にもきつくない紅葉ハイキングコースを探している方は、ぜひ訪れてほしい。
・施設名 玉原高原センターハウス
・住所 沼田市上発知町玉原高原
・電話 0278-23-9507(不在時はたんばら東急リゾートへ転送)
・営業時間 9:00~17:00(ハイシーズン時は時間を早めて開所する場合があります。)
沼田市観光協会 https://www.numata-kankou.jp
●【MAP】曹洞宗 迦葉山 龍華院 弥勒護国禅寺
●【MAP】りんご園一帯(周辺に多数のりんご園が点在する)
●【MAP】道の駅 川場田園プラザ
※この記事の情報は2023年9月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。