■四国移住のデメリット その1 収入は東京で会社員の時より減っている
地方移住をするとよく聞かれるのは、収入の面だ。筆者の場合、現在は農業を主体にしており、東京で会社員をしていた時より、就業時間が短くなったが、収入は減っているのが現実だ。
また、多くの移住者は予想していたよりも収入が低く、貯金が無くなり都会へ帰ってしまうケースもある。そうならないために移住の際は、ある程度貯金がある状態で移住をするのがいい。
ただ、地方での生活は都心に比べて物価が安く、飲食店も少なく、外食が減ったので支出が減り、都会での生活とは変わらないのが感想だ。その分仕事時間が減り、心の余裕は都会の人より満足度が高い人が増えていると感じる。
■四国移住のデメリット その2 移住をする際は実家との距離が長いと不便に感じる
筆者は実家が東京のため、四国から帰省の際は1日の移動となる。これから移住を考える人は、実家から3、4時間ほどで気軽に行き来できる地域のほうがいいと感じる。
四国の場合は、距離的にも近い関西圏からの移住者が多い。首都圏在住者は、長野や静岡県などの地域が移動時間も3、4時間となるのでいいと感じる。四国で関西圏が実家の友人は2連休の時や2、3か月に1回など、気軽に帰省している印象がある。移住をする際は実家との距離も考えて決めてほしい。
■四国移住のデメリット その3 家賃は安いがガソリン代や光熱費は高い
田舎では車移動が主体なので、ガソリン代が上がるのは本当にデメリットだと感じる。地方では毎日50km前後通勤する人もいて、ガソリン代の値上がりの影響は大きい。
また、光熱費の面では筆者の自宅はプロパンガスのため、都会に比べたら高いと感じる。地方では都市ガスが整備されておらず、プロパンガスのところがほとんどだ。冬場は一人暮らしでも1万円近くかかることがあり、その点は都会に比べたら高いと感じる。
■移住生活は収入をとるか自分の時間をとるのかの選択
正直、移住生活をして、都会の生活より収入が格段に上がったという人はごく稀だと思う。しかし、都会で会社員をしていた時より、自由な時間が増えたという人が多い。
都会で仕事ばかりをして、少しは自分の時間を取りたいと思っている人は移住生活を考えるのがいいかもしれない。田舎では月10万円あれば一人暮らしが実現できるので、移住のハードルは高くないことを伝えておく。