2023年2月にネットで突如話題となった福井県池田町の「池田暮らしの七か条」。ネットのほかテレビの報道番組でも話題となったので、ご存知の方もいるだろう。

 「移住者、地元民双方が『知らない、聞いてない』『こんなはずではなかった』などによる後悔や誤解からのトラブルを防ぎたいと思っています。」

 「これまでの都市暮らしと違うからといって都会風を吹かさないよう心掛けてください。」

 「多くの人々の注目と品定めがなされていることを自覚してください。」

 池田暮らしの七か条 https://www.town.ikeda.fukui.jp/pick/pickjukyo/p002780_d/fil/nanakajou.pdf

 福井県池田町の広報に記載されたこれらの内容に対して「移住者へ高圧的」「内容が時代に合っていない」といった意見が発端となった。

 筆者は東京生まれ東京育ちだが、高知県の山奥に移り住んで5年目を迎える。そんな筆者が「池田暮らしの七か条」を読んだ第一印象は、移住をする際に必要なことが書かれていると思った反面、これを読んだ移住を考えている人の多くは移住に対して不安を持つのではないかと感じた。

 テレビやSNSでは言葉だけが報道され、移住者の生活の実態についてはあまり取り上げられないケースが多いというのが本音だ。この記事では移住5年目の筆者が移住生活のリアルを紹介していきたい。