■「約6分」でたどり着く山頂では「富士山」や「天城連山」など360度の大パノラマが広がる

大室山から見える富士山は大きい(撮影:兎山 花)

 大室山山頂は、富士山、天城連山、東伊豆の海が見渡せる360度の大絶景である。山頂の周囲には1周1kmほどの遊歩道が敷かれ、20〜30分で散策できる。今回筆者は反時計回りに歩いてみた。

大室山のお鉢(火口)に見える赤い屋根が浅間神社。遠くに富士山が見える(撮影:兎山 花)

 火口部分は降りることができ、広場になっている。火口の中腹には赤い屋根の浅間神社(せんげんじんじゃ)が建立されている。

■黄金色に輝く遊歩道

遊歩道脇には金色に輝くススキが揺れる(撮影:兎山 花)
太陽光を受けて金色に輝くススキ(撮影:兎山 花)

 筆者が大室山に登ったのは、2022年の10月31日である。関西から車で向かったため、リフトに乗って山頂に到着したのは15時過ぎだった。西日が少し傾いてきた頃で、太陽の光を受けたススキがさらさらと揺れ、金色の波を立てて黄金の海を作っていた。 

海を見下ろす八ヶ岳地蔵(撮影:兎山 花)

 遊歩道上には「八ヶ岳地蔵」や「五智如来」が安置されていて、伊豆のパワースポットとしても人気だ。漁師たちによって安置された八ヶ岳地蔵は、黄金のススキが輝く丘の上から、静かに海を見守っている。そこから海に向かって延びていくような遊歩道の印象的な風景に、筆者は見惚れて時間を忘れてしまった。

まるで海に向かって延びているかのような遊歩道(撮影:兎山 花)

■リフトの最終時間に注意

 ついつい長居してしまい、16時15分発の下りの最終リフト時刻に間に合うよう、終盤は少し早歩きになった。リフトの運行時間は季節によって変わるので、必ず確認しておこう。

 山頂のリフト乗り場の前にはトイレが設置されており、麓のリフト乗り場にはお食事処や売店もある。また条件付きで、ペット同伴でのリフト乗車も可能だ。駐車場は無料で利用でき、この秋の観光スポットとしておすすめだ。

 

・施設名:大室山登山リフト
・住所:静岡県伊東市富戸1317-5
・電話:0557-51-0258

※営業日時はホームページよりご確認ください

URL:https://omuroyama.com

●【MAP】 大室山登山リフト