長野県の「白馬バレー」は大町市、白馬村、小谷村に広がる山岳観光地。北アルプス山麓の広大なエリアに高原や湖が点在し、さまざまな場所で自然を生かしたアクティビティを楽しめる。例えばどんなものが体験できるのか、ダイナミックなアクティビティをいくつかピックアップして紹介しよう。
■里山の森で楽しむMTB
「白馬岩岳マウンテンリゾート」のゴンドラ山麓に店舗を構える「スパイシー岩岳店」は、冬季はスキー・スノーボードを借りられる店舗だが、雪のない時期はMTBのレンタルショップとして営業。MTBツアーも企画し、森の中のトレイルを駆け抜けながら里山をめぐるツアーも用意している。
白馬村を通る車道をショートカットするように森を抜けていくのは新鮮な体験。白馬三山が見える松川に立ち寄ったり、白馬村をめぐったりと、自然豊かな白馬バレーをより身近に感じることができる。一人で自転車に乗ることができれば参加でき、ヘルメットなどのアクセサリーも借りられるので手ぶらでも気軽にトライ可能だ。
■空が近くに感じられる熱気球係留体験
地上から30mの空中で白馬バレーの景色を楽しめるのが「熱気球係留体験」だ。熱気球をロープで固定した係留フライトによるもので、空中にとどまって360度に広がる絶景を楽しめる。北アルプスや妙高エリアの山並み、白馬村の田園風景などを高い視線から見渡すのはなかなかできない体験だろう。
集合場所は白馬ジャンプ競技場手前の八方第6駐車場。4月下旬~11月上旬の期間に営業しており、前日までの完全予約制になっている。また開催時間は早朝なので、夏季以外の早朝は冷え込むことがあるため、長袖や上着などを用意しておきたい。
■青木湖ではSUPを体験
白馬バレー南部の大町市に位置する青木湖は、長野県下有数の透明度を誇り、ハートの形をしていることも魅力的だ。カヌーやカヤックなどのウォーターアクティビティが盛んなところで、近年はSUP(サップ)も新しいアクティビティとして注目を集めている。
SUPとは、「Stand Up Paddleboard(スタンドアップパドルボード)」の略称で、ボードの上に立ってパドルを漕ぐというハワイ発祥のウォータースポーツ。サーフボードよりも大きなボードなので安定感があり、のんびり湖をクルージングするのにぴったりだ。
湖畔沿いにある「白馬ライオンアドベンチャー」ではSUPのレンタルをしており、パドルやライフジャケットとともに必要な用具を借りられる。ガイドが付かないツアーでも湖に漕ぎ出す前にスタッフが安全講習をしてくれる。また、透明な素材でできたクリアSUPのレンタルもあり、ボードの上から水の中を覗き込むと青木湖の透明さを見て楽しんで実感できる。