■北アルプスの稜線を眺めながら紅葉の八方池へ

●視界に優れる稜線歩きを楽しむ

 北アルプスの展望台と称される八方尾根。八方ゴンドラリフト「アダム」、アルペンクワッドリフト、グラートクワッドリフトからなる「八方アルペンライン」を利用して、一気に標高1,830mの第一ケルンまでアプローチが可能だ。初夏から秋にかけては、後立山連峰のひとつ、唐松岳への玄関口としてたくさんの登山客が訪れる。山上からは白馬三山や五竜岳などが連なる北アルプスをはじめ、浅間山や八ヶ岳など、信州の名だたる山々を見渡せる。

 リフトを降りたら、八方尾根自然研究路に登ろう。歩きやすく整備されているが、トレッキングシューズが安心だ。このルートの見どころは山肌の色とりどりの紅葉と、美しい山容の白馬三山を水面に映す八方池(標高2,060m)。尾根の窪地に雨水や雪解け水が集まってできたこの天然池には、毎年多くのハイカーと写真愛好家が訪れる。

 登山路は2つあり、上りと下りでルートを変えれば見える景色も違って被写体に困らない。

 ゴンドラ山頂駅には山にいながら海を感じられる「白馬マウンテンビーチ」もある。展望もよいので、秋の山並みや山麓風景の撮影にぴったりだ。

●フォトスポットMAP

●SPOT.1 北アルプスを映す八方池

 白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳の白馬三山をはじめとするダイナミックな北アルプスと、山が逆さに映り込んだ水面。この景色を写真に撮るために、本格的な機材を持参する人も多い。紅葉に包まれた秋ならではの光景は絶対に撮影したい。

 

●SPOT.2 彩り溢れた森に包まれるひとときの空中散歩

 色とりどりのもみじと秋晴れの空をゴンドラからも忘れずに押さえよう。刻一刻と変わるシャッターチャンスが待っているはずだ。視線がグッと高くなる空中のアングルは日常では撮影できない、爽快感あふれる写真が撮れるはず。

 

●SPOT.3 視界いっぱいの赤と黄色の木々

 アルペンクワッドリフトを降りた先の黒菱平も展望に優れるスポット。視界を埋め尽くすほどの紅葉の絨毯を一望できる。最盛期は9月下旬から10月中旬だ。北アルプスが初冠雪を迎えたら、“秋” と“冬” を同時に撮影できるチャンスもある。

 

●SPOT.4 八方池を離れて撮る

 八方池は登山ルートの一段低い場所にある。池は周遊できるのでベストな構図を探そう。八方池までの「八方尾根自然探究路」は軽登山の装備で登れ、ルート場からは白馬三山だけでなく、荒々しい五竜岳や双耳峰の鹿島槍ヶ岳もよく見える。

 

●ここもCHECK! 山上の海「白馬マウンテンビーチ」

ゴンドラ山頂駅の「白馬マウンテンビーチ」は標高1,400mで南国気分になれる山上のビーチ。眺望のよいラウンジやサウナ&ジャグジーを併設し、おしゃれなドリンクなどグルメも豊富だ。

 

●営業情報ほか

八方アルペンライン
距離:3445m、高低差:1060m、所要時間:片道合計約40分、1基の定員:ゴンドラ6人、各観光リフト4人
▶営業期間:営業中〜11/5(日)無休
▶運行時間:8:00〜16:30 ※時期により異なる
▶料金:大人(中学生以上):往復3300円、小人(小学生):往復2100円ほか
▶アクセス:車:上信越道・長野ICより約45km、長野道・安曇野ICより約49km
     電車:北陸新幹線・長野駅より路線バスで約70分、大糸線・白馬駅より路線バスで約5分
▶駐車場台数・料金:120台・1日1000円、その他周辺に無料駐車場あり
▶住所:長野県北安曇郡白馬村大字北城4258
▶電話:0261-72-3280

もっと詳しく 八方アルペンライン

 

【soto 秋山 2023 より再編集】

 

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