■その4. 山での行動は、午後3時まで

ヘッドライトはかさばらないので、いつもザックに入れておこう(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 登山では「午後3時までにその日の活動を終える」というルールも教えてもらった。午後3時までに下山、またはその日の宿泊地に着くように逆算して登山計画を立てるため、行動時間を延ばしたいなら早朝出発するしかない。

 日没の少し前から山の中は真っ暗になるため、周りや足元が見えず、歩くのが困難になる。また夜は野生動物の活動も活発になり、危険性が高まる。

 日の出前の早朝の行動と、万が一下山が遅くなってしまった場合に備え、ヘッドライトもザックに入れておこう。

■その5. 初心者でも「連れて行ってもらう」ではなく「一緒に行く」気持ちで行動する

今でもわすれられない、先輩と行った涸沢カールの景色(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 筆者が登山初心者だったころ、先輩から「登山に連れて行ってもらうという気持ちではなく、一緒に行くという気持ちで来てほしい」と言われた。

 「連れて行ってもらう」という気持ちでいるとすべて他人任せになってしまい、登山経験者に万が一のことがあったとき、運命を共にすることになってしまう。

 「一緒に行く」という気持ちでいれば、万が一の時は助けられるかもしれないし、自分も無事に下山できる可能性も高まる。自分や仲間の命を守るためにも「一緒に行く」という気持ちが大切だ。

■マナーや装備を確認し、安全に登山を楽しもう

 山でのマナー違反や装備不足は、他人に迷惑をかけるだけでなく、自分や仲間の命を失うことにもつながってしまう。筆者は先輩に教えてもらったルールを今でも守っており、安全に登山を楽しめている。

 登山は大自然の中で活動するアクティビティだということを意識し、マナーを守って万全の装備で山を楽しもう。