第76回カンヌ国際映画祭で脚本賞とクィア・パルム賞を受賞し話題となった映画『怪物』。監督は『万引き家族』などの是枝裕和、脚本は『花束みたいな恋をした』などの坂元裕二が手がけた。中心となる2人の少年を演じるのは黒川想矢と柊木陽太。このほか、安藤サクラ、永山瑛太、田中裕子、高畑充希など、実力派俳優が出演している。
この映画の舞台は、大きな湖のある郊外の町。一人息子を愛するシングルマザー、生徒を大切に思う小学校教師、孫を亡くしたばかりの校長、そして純真な二人の子どもという、それぞれの視点から、学校で起きたある事件を描いている。同じ出来事でも、違う視点から見るとまったく捉え方が変わるのだということを痛感するストーリーだ。
この映画のメインのロケ地となったのは長野県諏訪地域。同地域には温泉や高原、諏訪大社などさまざまな観光スポットがあるが、今回は是枝監督がお気に入りだったというグルメスポット&癒しスポットを巡ってみた。
■新鮮野菜のビュッフェ、信州りんごのソフトクリーム、日帰り入浴を満喫(諏訪市編)
「諏訪地域」とは、岡谷市、諏訪市、茅野市、下諏訪町、富士見町、原村の6市町村からなる地域のことを指す。今回、巡ったのは諏訪市、岡谷市のロケ地である。まずは諏訪市から紹介していこう。
●くらすわ 諏訪本店
上諏訪駅から程近い場所にある「くらすわ」は、1階にベーカリー&カフェとショップ、2階にレストランがある複合施設。養命酒製造株式会社が食に重きを置いて手がけた施設だ。屋上のテラスからは諏訪湖が一望できる。
是枝監督はショップでお土産を買ったりもしたそうだが、何より気に入ったのが、ランチタイムの野菜ビュッフェで提供される「辛味大根ドレッシングでした」とは小松真弓さん(くらすわ広報企画担当)。
野菜ビュッフェには、信州産の新鮮な野菜が並べられ、米サラダや揚げ野菜、漬物も。好きなだけ食べられるのが嬉しい。筆者はトウモロコシやビーツ、プロッコリーなどを盛り付け、辛味大根ドレッシングをかけて食した。辛味大根そのものの辛味が野菜といい具合に絡み合い、美味しくいただいた。
メインのランチメニューは季節ごとに変わり、この日は信州十四豚を使用したグリル、パスタ、カレーの3種(1850〜2200円)で、筆者はパスタをチョイス。柔らかくてとてもジューシーな信州十四豚を堪能できた。
・くらすわ 諏訪本店
住所:長野県諏訪市湖岸通り3丁目1-30
電話:0266-52-9630
※営業日時はホームページよりご確認ください。
URL:https://www.clasuwa.jp/shops/suwa/