■碓氷峠鉄道文化むらへ!

 平成9年(1997年)、104年の歴史に幕を下ろした碓氷線だが、歴史的価値は非常に大きい。国の重要文化財になっている旧丸山変電所や碓氷第三橋梁(通称・めがね橋)はもちろんのこと、鉄道史に残るED42形電気機関車やEF63形電気機関車等は、後世に受け継ぐべき貴重な文化遺産だ。碓氷峠鉄道文化むらの園内には、碓氷線の歴史を伝える鉄道資料館を開設しているほか、碓氷線で活躍した各種電気機関車や特急の「あさま号」などが展示されている。さらに、EF63形電気機関車の体験運転(事前予約制)もできる。

碓氷峠鉄道文化むら

碓氷峠鉄道文化むら https://www.usuitouge.com/bunkamura/

 

 実はさっほー、駅弁の掛け紙を集めていて、200枚以上のコレクションがあるそうだ。もちろん「峠の釜めし」は食べたことがあるが、今回は「廃線ウォーク」参加者限定の「廃線ウォーク」×「新・駅弁ひとり旅」コラボ掛け紙がゲットできるとあって、喜びを隠せない。

横川駅のおぎのやの売店にて。手に持っているのは廃線ウォーク参加者限定の「峠の釜めし」
はやせ淳先生によるオリジナルコラボ掛け紙のイラスト  

 荻野屋の駅弁は、「峠の釜めし」だけでなく、軽井沢駅で「峠の鶏もも弁当」と「玄米弁当」も販売している。なかでも「鶏もも弁当」は1日3個限定という激レアな駅弁で、圧倒的な存在感を放つ鶏の骨付き肉がこのうえなく美味で、2022年に取材したさっほーも、いたく感動していた。 

以前紹介した荻野屋の駅弁「峠の鶏もも弁当」(右)と「玄米弁当」(左)。しなの鉄道、信濃追分駅にて

 そしてお蕎麦もある。横川駅の売店で週末と祝日限定で販売されている「親子そば」はコシのある麺とつゆの相性が抜群で、シャキシャキのネギもよいアクセントになっている。親子そばの親子とは鶏と玉子のこと、「峠の鶏もも弁当」もある荻野屋だけに鶏肉の美味しさは間違いなく、玉子の天ぷらの中身もトロットロで絶妙な味わいだ。

 大雨のせいで残念ながらさっほーは踏破することができなかったが、漫画『新・駅弁ひとり旅』の監修者で、この連載のアドバイザー(応援団)でもある鉄道フォトジャーナリストの櫻井寛さんが以前に軽井沢から横川まで踏破した「廃線ウォーク」体験ルポがある。絶景を楽しみながらいくつものトンネルを抜け、ゴール直前にはカモシカに遭遇している。これから秋の紅葉シーズンに向け、廃線跡を歩くのには絶好の季節となる。ツアーに参加して普段は立ち入ることのできない線路の上を歩いてみてはいかがだろうか。

1日3個限定の激レア駅弁「峠の鶏もも弁当」を求めてAKB48岩立沙穂が信濃路へ!【動画】「さっほーの日本全国駅弁の旅」 しなの鉄道・長野県軽井沢町
25年前に廃止された鉄路は驚きの連続! 鉄道フォトジャーナリスト櫻井寛が旧信越本線碓氷峠を歩く!「廃線ウォーク」【群馬県安中市】