■効果的なライトアップで、没入感MAX

赤くライトアップされてドキドキ感もアップ(撮影:田奈 真知)

 採掘場跡内は照明がついているので歩きづらさはない。坑道跡と聞くと薄暗い通路を想像してしまうが、ぼんやりとだがいたるところに照明がついており、石の壁も白いため思ったより明るく感じる。

 また、要所要所で赤や青でライトアップがされている。オブジェなどには赤、水没して入れないエリアには青といった感じのライトだった。「これは何だろう?」「この先に何があるんだろう?」と見た人は、ドキドキしてしまう。好奇心をくすぐられる演出だ。

水没エリアの向こうには何があるのか?(撮影:田奈 真知)

■様々なイベントが開催 映画・ドラマ撮影も

この日は華道家・假屋崎氏の手がけた作品が展示されていた(撮影:田奈 真知)

 独特な雰囲気をもつ大谷資料館・採掘場跡内だが、様々な作品のロケ現場としても有名だ。『翔んで埼玉』『勇者ヨシヒコと導かれし七人』『刀剣乱舞』といった映画やドラマの撮影現場として使用されている。

 ロケ地として使用された作品はHPで確認することができる。お気に入りの作品がロケで使用されていたら、聖地巡礼するのも楽しいだろう。

 また、前述した結婚式やコンサートもそうだが、定期的にイベントや展覧会が開催されている。この日は華道家・假屋崎省吾氏の作品を見ることができた。

■最後に、手軽に異世界冒険気分

 今回は、大谷資料館を訪れた際の様子をレビューした。東京近郊からも比較的アクセスが良く、手軽に異世界に迷い込んだような冒険気分が味わえるスポットだ。

 大谷資料館の外には雑貨店兼カフェ「大谷ミュージアム・ロックサイドマーケット」が併設されている。大谷石を使用した食器を購入でき、晴れた日にはそびえたつ大谷石の断崖を見ながらのティータイムを過ごすことができる。採掘場跡内を見学した後は、ぜひ寄ってほしい。

 最後に大谷資料館を訪れる際の注意点を挙げていこう。採掘場跡内はかなり温度が低いので、上着を忘れないように持っていこう。暑い日の旅行だと忘れがちなのでご注意を。また、階段が続くので高いヒールは避けてスニーカーの方がいいだろう。

 ベビーカーや車いすでの入場はできないが、歩行が困難な方は、ゴルフカートで案内が可能な日があるとのこと。事前予約が必要なので、詳細は電話で問い合わせよう。

 

大谷資料館(オオヤシリョウカン)
・住所 〒321-0345 栃木県宇都宮市大谷町909
・電話番号 TEL. 028-652-1232 FAX.028-652-0010
・料金
 大人:800円/子供:400円(小・中学生)/未就学:無料
(身障者手帳をお持ちの方は、提示で団体料金と同額)
【団体】※20名以上
 大人:700円/子供:350円(小・中学生)

【ホームページURL】http://www.oya909.co.jp/

【MAP】

※この記事の情報は2023年8月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。