■まだまだあるぞ、低山小道具研究家的定番ギア
7: メカニクスウェアのグローブ
自動車メカニック用に開発されたアメリカの高級軍手。とにかく物が握りやすい絶妙なグリップ力があります。脱着が楽にできるファストフィットタイプを、さらにワンサイズ大きめで使っていますが、小さな物でも問題なくつかめます。山で泥だらけになっても気にならず、さまになるデザインも魅力です。
8:シュマグ、アフガンストール
環境が厳しい地域に暮らす人々も、これだけは絶対に持っていると言われています。派兵されたアメリカ兵にもその便利さが伝わり、一気に世界に広がった。ほぼ日本の風呂敷と同じサイズなのも、このサイズの妙を感じさせます。首に巻く、体を拭く、モノを包むこともできる。私は長距離移動の時は枕、行動中はタオル、温泉ではバスタオルとして使用しています。
9:スパイダルコ「デリカ4」
アメリカのナイフメーカー・スパイダルコ社の90年代から販売されている、超ロングセラーモデルはなんと日本製。日本工場の意見も取り入れられているんじゃないかと思うくらい、日本人に合うサイズ感や使い勝手の良さが随所に散りばめられています。刃持ちの良い比較的薄いブレードで、食材も切りやすく、樹脂製ハンドルで軽量に作られています。
数多くのナイフを所有していますが、やはり良いなぁ〜と持つたびに思ってしまいます。
10: シチズン「ソーラーダイバーズ」
タイムを競う時はデジタル時計、体を鍛えるときはスマートウォッチ、自然を感じながら遊ぶ時は全体の流れで時間を把握できるやっぱりアナログ時計が良いと思っています。自然の中では短針だけで良い、分針や秒針は街に降りたら使うくらいの感覚です。方位磁石も南北さえ分かれば良いので、アナログが直感的に動け、時計に付けることで時間と方位が同時にわかります。
私の登山スタイルは、先を急ぐようなものではありません。しかし、それでも荷物を持って山に登るので、結局愛用し続けているのは、軽くてコンパクトでシンプルな道具が多いです。寒い時には見ためから暖かそうなウェアが安心できるように、目で見て機能がわかるものが、やはり使っていて安心感があると思います。