■ウミガメと天然記念物に会いに行く

自然にできたとは思えない幾何学模様の天然記念物「畳石」

 国指定の天然記念物があることから、久米島の東部の奥武島へ。南西側の海岸では、600万年前の火山活動でできた岩「畳石」が観察できます。別名「亀甲石」とも呼ばれていて、個人的には亀の甲羅と言ったほうがしっくりくる感じ。溶岩が冷えて固まる際に縮んで割れ目ができ、ひとつひとつが地下に続く柱になっているそうで、自然にできた幾何学な模様は神秘的な雰囲気を持っています。干潮時には全貌を眺めることができるので、不思議な姿を確認するには、ぜひその時間を狙ってください。

ウミガメを間近で見ることができた

 畳石のすぐ近くには「久米島ウミガメ館」があります。ここではウミガメとの素敵な出会いが待っています。大水槽の中で、ウミガメたちが優雅に泳ぐ姿を間近で見ることができました。ウミガメたちが私たちを認識しているような感覚に陥り、目が合う瞬間が。その姿を見て、ほっこりとした時間を過ごすことができます。ウミガメの生態や絶滅の危機に直面している現状について学び、ビーチのゴミは拾ってきちんと処分しようと心に決めることとなりました。

■部屋からの眺めが絶景のイーフビーチホテルで過ごす

台風一過のバルコニーからイーフビーチを一望

 日本の渚百選に選ばれた「イーフビーチ」は久米島を代表するビーチで、きめ細かな真っ白い砂浜が2kmにわたって広がっています。波が穏やかで、遠浅なため海水浴にぴったりです。ビーチは広く、混み合うことがありません。

リゾート気分をかき立てるプールも完備(写真提供:EN RESORT Kumejima EEF Beach Hotel)

 そんな美しいビーチが眼前に広がる「EN RESORT Kumejima EEF Beach Hotel」に滞在しました。訪れたときは台風5号が接近している時期だったため、海は白波が立って荒れていたけど、台風が通り過ぎて本来の姿が現れました。沖縄の良さはやはり海。太陽と青空の下で輝きを取り戻したエメラルドグリーンが現れたとき、その美しさに見惚れることができました。

涼しい部屋からぼーっと海を眺めるのも贅沢な時間の使い方
久米島産の食材を含むBBQとイーフビーチをイメージしたカクテルで乾杯

 久米島は日本一の車海老の生産地です。刺身で食べるのはもちろんおいしいけど、現地の人のおすすめは焼きで、火が入ることでより旨みが増すんですって。今回はビーチを眺めながら、バーベキューでいただきます。焼き上がった海老の良い香り、身にかぶりつくとプリッとした歯応え、そして甘みがじゅわーと広がりました。これはぜひ現地で味わっていただきたい絶品ですね。車海老以外にも久米島産の赤鶏やアグー豚など地のものが満載で、満足のディナータイムを過ごし、お腹も心も満たされました。

 久米島は例年9月末まで海水浴を楽しむことができます。遅い夏休みや秋休みの予定の参考になれば幸いです。