●嘉門次小屋「岩魚の塩焼き定食」~囲炉裏でゆっくり焼きあげる~

岩魚は頭まで丸ごといただける

 明神池のすぐそばに建つ嘉門次小屋は、明治13年から登山者に愛されてきた憩いの場。登山はもちろん、上高地の観光でも立ち寄れる。名物の岩魚の塩焼きは、創建時の面影を残す囲炉裏でじっくり焼き上げたもの。小屋のすぐそばを流れる川に生け簀があり、清流を泳ぐ岩魚の姿を見ることができる。ここから焼く直前に岩魚をすくい、薪で時間をかけて焼きあげていく。ごはんやみそ汁、小鉢が付いた定食(1700円)もあり、北アルプスの登山後に味わえば、英気を養ってくれるこの上ないご馳走になるだろう。

昔ながらの囲炉裏で焼きあげる
猟師小屋を前身とする歴史ある小屋

嘉門次小屋
営業期間:11月15日まで
宿泊料金:1泊2食付10000円、素泊まり7000円(1日4組限定)

https://kamonjigoya.wordpress.com

 

●鍋割山荘「鍋焼きうどん」~体の芯から温まる! ~

できたての熱々がうれしい

 神奈川県の北西部に広がる丹沢エリアのなかでも、交通の便がよく日帰りでも楽しめるのが表丹沢。眺めのいい山が多く、鍋割山もそのひとつだ。山頂に建つ鍋割山荘の看板メニューが熱々で食べられる「鍋焼きうどん」(1500円)。土鍋に具をたっぷりと盛ったうどんを、注文後にひとつずつ調理して提供してくれる。食事の営業は遅くとも13時には終了となるが、名物目当てに訪れる登山者も多いため、売り切れ次第終了になることも。天候に恵まれれば小屋から富士山の眺望を楽しみながら食べられる。

月曜・金曜は休業なので注意
登山道に置かれた水は登山者がボランティアで小屋まで運んでいる

鍋割山荘
営業期間:通年。月・金曜は休業(祝日の場合は営業)
宿泊料金:1泊2食付7000円、素泊まり4500円 ※大晦日のみ宿泊受付

https://nabewari.net

 

●城山茶屋「なめこ汁」~ひと息つくのにぴったり~

大きななめこがたっぷり

 都心からアクセスしやすく様々なルートを楽しめる高尾山。そこから北に向かって延びる尾根沿いのルートが奥高尾と呼ばれる山域だ。小仏城山は、景信山や陣馬山に縦走するルートと、相模湖に抜けるルートの
ちょうど分岐点に位置し、頂上の平坦な場所に城山茶屋が建っている。冷えたドリンクやビール、かき氷やおでんなど魅力的なメニューが揃うなか、人気の一品が「なめこ汁」だ。地元産のなめこと豆腐を使用し、シンプルながらほっとひと息つける茶屋らしい名物だ。

山頂の東側に広がる東京の街並。反対側に回ると富士山が見える
茶屋は登山者で賑わう憩いの場

城山茶屋
不定休、宿泊施設なし