■タフネススマホの水中撮影実験

 今回は山吹渓谷にて、筆者所有のタフネススマホで水中撮影の実験も行った。

筆者の私物、UMIDIGI BISON 2 PRO(撮影:野口宣存)
UMIDIGI BISON 2 PROの背面(撮影:野口宣存)

 使ったスマホは「UMIDIGI(ユミディジ)」というメーカーの「BISON 2 PRO」という機種。静電気で動作するスマホのタッチパネルは、水中では使えなくなる。そこでタフネススマホには、「スマートキー」もしくは「ファンクションキー」という普通のスマホにはない、赤とかオレンジの独特の物理ボタンがついている。UMIDIGIではスマートキーという呼称だ。

 スマートキーは、設定でどのように使うのか機能の割り当てが可能。今回は、スマートキーを長押しすると、水中カメラモードが起動する設定にして、水中撮影に臨んだ。

UMIDIGI BISON 2 PROのスマートキー設定画面(撮影:野口宣存)

 水中カメラモードを起動すると、タッチパネルは使えなくなる。操作は端末側面の物理ボタンで行う。音量ボタンの上下で、撮影モードの選択、スマートキーがシャッター、電源ボタンが、水中カメラモード終了である。

 水中撮影の実験にあたり、川遊びは危険が多いので、筆者は膝より深いところには入らない。ただそんな浅瀬に潜ると、ブラックバスの稚魚がたくさんいた。渓流域にブラックバスがいるとは意外である。最近、流れのある川でブラックバスの一種、コクチバスが増えているという話を聞く。ひょっとすると湖とかにいるオオクチバスではなく、コクチバスなのかもしれない。

UMIDIGI BISON 2 PROで水中撮影した山吹渓谷のブラックバスの稚魚(撮影:野口宣存)
UMIDIGI BISON 2 PROで水中撮影した山吹渓谷のブラックバスの稚魚。素早くて撮りづらい(撮影:野口宣存)

 さて、実際の撮影であるが、川では水流で手ブレしやすいことがわかった。手ブレしないように両手でスマホを握ると、今度は体が流される。そこで流されないように片手で岩をつかみ、もう片方の手でスマホを岩に当て固定し撮影を行うと、手ブレは改善された。

UMIDIGI BISON 2 PROで水中撮影した山吹渓谷のブラックバスの稚魚。素早くて撮りづらい(撮影:野口宣存)
UMIDIGI BISON 2 PROで水中撮影した山吹渓谷。実際は澄んでいるのだけど、濁って写る(撮影:野口宣存)
UMIDIGI BISON 2 PROで水中撮影した山吹渓谷。水流で手ブレしやすい(撮影:野口宣存)

 また、肉眼で澄んでいるように見える川の水も、写真を撮ると浮遊物とか水の泡とかが写り込む。そのため、全体的に少し濁っているように写る。おそらく太陽光の角度の影響もあると思う。

 水中カメラモードではズームが使えないのが残念であった。加えて魚の撮影は、魚の動きが素早いため、なかなか難しい。したがってうまく撮ろうとはせず連写して、その中できれいに撮れている写真を探すほうがよさそうだ。

 なお動きの少ないヨシノボリは、比較的きれいに撮影ができた。

UMIDIGI BISON 2 PROで水中撮影した山吹渓谷のヨシノボリ(撮影:野口宣存)

使用したタフネススマホ
UMIDIGI BISON 2 PRO スマホ 携帯本体 8GB+256GB Android 12 SIMフリー 256GB拡張可能 デュアルSIM通信 防水 防塵 MIL規格準拠 6.5インチFHD ディスプレイ 6150mAh 18W急速充電 4800万画素メインカメラ NFC対応 OTG機能 顔認証 サイド指紋認証 水中カメラ技適認証済み 日常用 アウトドア用 防災用 (ブラック)