■いざ、レインボーマウンテンへ
早朝4時半頃からクスコの街をバスで出発し、揺られること約3時間半。レインボーマウンテンの麓に到着。
途中食事休憩もあったが、食べすぎると高山病になりやすくなるため、軽めに摂取しコカ茶を飲みながら移動した。
■頂上までは約8kmの道のり
登山口の標高はすでに約4,600mほど。ここから約8kmの登山がスタートする。スタート地点ですでに息が上がるほどの標高の高さ。一歩一歩ゆっくり進んでいく。無料で杖を借りられるため、レンタルもおすすめ。
■いざとなったらリャマに乗り移動することも可能
頂上までの道の途中に、リャマを連れた現地の方が多く歩いている。聞いてみると、リャマに乗って頂上付近まで移動できるサービス(有料)があるようだ。往復で90ソル(日本円で約3500円。2023年8月時点)だが、金額は現地での交渉次第のようだ。
次第に数歩進むごとに休憩が必要になり、息も上がり体力の限界をむかえた筆者は、半ば過ぎたあたりでリャマを利用することを決めた。
リャマに乗ることで、先ほどまで数歩進むだけでも息切れしていたのが嘘かのように楽に移動することができた。
■ついに頂上へ! 虹色の絶景と対面
リャマに乗っても頂上までは行けないため、途中からは自力で登る。一歩一歩確実に歩を進める。これが頂上へのラストスパートの道だ。
最後の坂はかなり高度が上がるため、休みをとりながら登ることをおすすめする。そしてついに、後ろを振り返ると待ちに待った光景が広がっていた。
標高約5,100m。人生で初めて険しい登山を成し遂げた瞬間であった。登り始めて約2時間ほどでたどり着いた達成感は、すばらしいの一言であった。
天候によって、レインボーの層がきれいに見えないこともあるらしいが、この日は曇りではあったがきれいな地層が見られた。
■帰路はリャマを利用せずともスムーズに
頂上での景色を楽しみ、帰路へ。行きで標高に慣れたためか、帰りはリャマを利用せずスムーズにスタート地点まで戻ることができた。
登山の疲労は大きかったが、その分達成感もあり充実した登山体験となった。幸い、対策をしっかり行っていたためか、高山病にもならずに済んだ。
とはいえ、ツアーガイドの話によると登山者の多くが高山病になるケースが多いらしく、事前準備は念入りに行うことをおすすめする。
■虹色に染まる「レインボーマウンテン」は見る価値あり
登山経験があまりなくても、事前準備と対策をしっかり行っていれば標高5,000m超えの山にも登ることができた。
ペルーにはたくさんの世界遺産があり見どころ満載だが、最高の景色を味わえる「レインボーマウンテン」はとくにおすすめの観光スポットだ。海外での登山に興味がある人は、ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがだろうか。