■ライド&フィッシュにおすすめのアイテム

30Lほどのバックパックに装着した状態。ミニマムなカメラ機材と釣り道具に加え、標準的な日帰り登山装備(+簡単な沢登り用品)が入っています

 この春から自転車でのヘルメット着用が努力義務になりましたね。筆者はMTBが趣味だったこともあり、以前から着用しています。一般的な道路はもちろん、山あいの林道では落石の危険が加わります。不意の転倒もラフロードでは付きものですので、被るべきでしょう。「自分の身は自分で守る」ことが自己責任だと思います。

Patagonia」メンズ・ダート・クラフト・バイク・ショーツ 11 1/2インチ(撮影:レッド小林)

 さて、昨年の夏から愛用しているのが、取り外し可能なパッド入りライナーと調節可能なウエストバンドを備えた自転車用のハーフパンツです。自転車で(登りやフラット)の移動が長いときにはライナーを付けて、それ以外はライナーなしで。生地の厚みも程よく脚部の動きを妨げません。さらに乾くのも早いので、そのまま入渓してゲイタースタイル、ウェットウェーディング用のパンツとして使用しています。

今シーズンから愛用の「KEN-CUBE」7.8ft、6ピースのパックロッド、TREK#3

 渓流フライフィッシングの道具で一番嵩張る(長い)のはロッドでしょう。山奥に釣りに行くときはパックロッド(継数が多く、仕舞寸法が短い竿)を使用していますが、自転車釣行でも重宝しています。バックパックのサイドに取り付けたとき、飛び出す分が少ないので安心です。あまり長くでていると木の枝下をくぐるときなど、うっかり引っ掛けてしまうリスクがありますね。徒歩よりずっとスピードの速い自転車での移動では、長く飛び出したロッドだとかなり危険です。ちなみに、徒歩での移動ではロッドソックス(竿袋)のみでも大丈夫かもしれませんが、自転車での移動時は万が一の転倒に備えてハードケースに入れて携行しています。

 車への搭載方法や保管場所など面倒なことも増えますが、とにかく楽(らく)で楽しいのがeバイクを使ったアプローチです。ちょっと川の様子をチェックしに行くときなど、乗ってしまえば快適そのものです。蝉しぐれの木漏れ日の下、夏の渓風を感じながらのサイクリングは至福のひととき。ともすれば、竿を出すのも忘れしまうほどかも。釣りのフィールドを格段に広げてくれる、e-バイクでの「ライド&フィッシュ」。おすすめです!