近年は、場所によっては5月頃から30℃を超える日が出て、6月なんてもう夏日や猛暑日のオンパレード。「日本は亜熱帯!」と感じる今日このごろですよね? 最近の連日の猛暑に、早くも夏バテ気味の方もいらっしゃるかと思います。 お察しします、僕もです。
そんな暑い日は、涼を感じられるところに行きたくなりませんか?
■金魚は夏の「季語」
金魚の起源は、今から約2000年前、中国で野生のフナの中から赤色のものが発見され、これを原種として品種改良が重ねられ、今日の金魚に至っています。日本には室町時代中頃に伝わり、江戸時代に大々的に養殖が始まり、メダカとともに庶民の愛玩物として広まりました。 当時の金持ちは、舶来物のガラス製の大きな水槽の中に金魚を泳がせ、下から眺めることにより暑気払いをしたと伝えられています。
また、尾鰭(おびれ)を翻して泳ぐ様が涼しげであるところから、金魚は俳句においては夏の季語となっています。 僕が子どもの頃は「金魚売」といって、街中を売り歩く行商人がまだいました。それに「金魚すくい」の屋台は、いまでも夏祭の定番の風物詩ですよね。
という学問的な話はさておき、そんな暑い夏でも美しい金魚たちを眺めながら涼しい気分を味わえるイベントがあります。 銀座三越の新館8階で開催中の特別企画「夏のアートアクアリウム展2023 ~銀座の金魚~」です。