■金魚鑑賞を芸術作品へと昇華した人気のイベント

 アートアクアリウム美術館 GINZA は、東京の銀座三越内に2022年5月に開業。 江戸時代からの金魚鑑賞文化を、現代のアート空間として光・音・香りで演出し、芸術作品とした「アートアクアリウム」を展示した美術館です。 年間を通して鑑賞できる常設展示のほか、四季ごとに変わる企画展示が開催されています。 さて、この夏の展示はいかがでしょうか? コージー中嶋が暑気払いも兼ねて行ってきましたので、レポートさせていただきます。

●銀座に舞う「泳ぐ宝石」たち × 江戸の美

 この夏の特別企画では、日本の伝統美と金魚たちの優美さや幽幻さを融合したものとなっています。 そのうちのいくつかを紹介させていただきます。

金魚の回廊(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 入り口すぐから圧巻のプロローグ。 これから幽玄な世界へと誘われる期待感に包まれます。

金魚の滝(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 流れる水の涼し気な滝に見立てた水槽が多数。 たくさんの金魚が乱舞しています。

金魚の石灯籠(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 「ザ・和」な趣が感じられる水槽。 灯籠の中を泳ぐ金魚がまるで揺らぐ灯火のようです。

手毬リウム(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 日本の伝統的な遊具 手毬をモチーフにした水槽。 個人的にも家でやってみたい。

提灯リウム2023夏(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 祭りの夜の神社を想わせる雰囲気。 ジブリの映画に出てくるような不思議な異世界へと引き込まれそうです。

猪目リウム(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 ハート型に見えて可愛らしい。 ぜったい女子が写真を撮る。ハズ。。

天空リウム(アートアクアリウム美術館 GINZA 提供)

 アートアクアリウムの新しい象徴とするべく「天空に咲き誇る空想の花」をモチーフにした水槽だそうです。 圧倒的なスケールの中で優雅に泳ぐ金魚が印象的。

フラワーリウム(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 華道家の假屋崎省吾(かりやざきしょうご)氏がプロデュース。 圧巻の華やかさで、金魚と華のコラボレーション。

新金魚品評(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 金魚を上から鑑賞する水槽。 蓮の花と金魚の彩りが美しい。元来金魚は上から鑑賞するのがセオリーでした。このコーナーにはこのような水槽が多数あり、いろいろな品種の金魚が可愛らしい姿を見せてくれます。