■さて、実食。気になるお味は？
帰宅後、魚焼きグリルで焼いてみました。焼き上がりの顔つきは、さらに凄みを増します。本当に食べれるのかな……。
気になるお味ですが、顔に似合わず、身質は上品で淡白なタラのような白身でした。クセがなく、非常に食べやすいお味です。全然、いけます。というより、むしろ美味しい部類の干物です。
今回の魚体は30cm弱ほど。生魚になると50cmを超えるそうなので、大きいものであればもっと脂がのってくるのかもしれません。
流通量は多くないものの、地元では鮮度の良いものはお刺身としても食べられています。味噌汁や煮付けも美味だそう。その際にトウジン料理のキモとなるのが、文字通り「肝」。肝を溶いた肝醤油をつけたお刺身が絶品なんだとか。さらにはネギと叩くなめろうや、味噌汁、煮付けも、濃厚な肝と一緒に調理することで淡白な白身が生きてくるようです。
なるほど。次は肝も食べられる新鮮な生の個体を探してみたいと思います。
