梅雨が明けると本格的な夏山シーズン。しかし、夏の登山でバテてしまい、熱中症のような症状に見舞われた経験がある人もいるのではないだろうか。

 登山は運動強度が高く、医療機関が遠い場所で行動する有酸素運動であるため、街中以上に入念な熱中症対策が必要である。この記事では登山歴15年の筆者が、夏の登山で経験した失敗と改善策を紹介する。これから夏山に出掛ける予定のある方は参考にしてほしい。

■失敗1. 休憩時に水のがぶ飲み要注意!

 「喉が渇く前に水分補給」というのはよく言われている熱中症対策であるが、筆者は登山中に水を取り出すために立ち止まる時間がもったいないと感じていた。

 また、登山道が狭くて場所がない場面も多いことから、ついつい水分補給を先延ばしにしてしまったのだ。その結果、休憩時にはかなり喉が乾いていて、水をがぶ飲みしてお腹いっぱいにしていた。がぶ飲みすると歩くのがつらくなってきて、その後の登山が体力的にきついものになってしまった。

●試してみた熱中症対策

 ハイドレーションを購入し、歩きながらこまめに水分補給をするようにしたことで、休憩時に水をがぶ飲みすることがなくなった。すると必要な水の量も減り、効率よく水分摂取できるようになった。

 ハイドレーションには水を、水筒には水で薄めたスポーツドリンクを入れておき、休憩時にスポーツドリンクを飲むようにすると、さらに喉の渇きが抑えられ、暑くてもバテにくくなった。スポーツドリンクの濃度は好みにもよるが、市販のものを1/2~1/3程度に薄めると、登山中でも飲みやすい。

●プラティパス アウトドア 給水用 ボトル ホーサー

ハイドレーションはこまめな水分補給ができて熱中症対策に最適

アウトドア 給水用 ボトル ホーサー (プラティパス)
価格/【1.0L】4730円、【1.8L】5065円、【2.0L】5280円、【3.0L】5720円(すべて税込)
カラー/青

 「プラティパス アウトドア 給水用 ボトル ホーサー」はハイドレーションとして使うのはもちろん、ホースを外してキャップを締め、水を持ち運ぶためのソフトボトルとしても使いやすい。キャップは別売りだが、ペットボトルの蓋でも代用可能。ボトルはおしゃれなデザインのものが売られていることも。使用後は本体とチューブをよく洗って水を切ってから冷蔵庫で保管すると、カビを防げる。