■今のところ、2023年の営業期間はこんな感じ

雨水をたくさん貯める方法を考える。今年もパワーアップするぞ

 2023年の光岳小屋は、7月13日(木)〜 11月5日(日)まで営業することにしました。

 現在の案内では、10月1日からは素泊まり営業になる。食事提供は基本的に9月30日まで。水が凍結してしまうことと、食材のロスをなくすためにこのような形を考えました。

 じつは昨年はコロナで休業したことと、台風などの天候によるキャンセルがあって、食材を余らせてしまった。スタッフみんなで美味しくBBQをして食べ、下山時に背負って下ろしたりしたけれど、ロスを極力無くしたい。

 場所柄、宿泊状況をみながら追加で食材を発注というわけにはいかず、年に一回のヘリの荷上げに合わせて運試しするしかない状況なので食材の余り具合を見て、10月からは素泊りで調整しようと決めた。

 元々この素泊り営業に変更した理由には、大雨によって長野側の林道が崩落する危険がある山域という事実が大きい。過去のデータを調べてみると、3年に1度のペースで小屋まで通じる道が「通行不可」となっている……。

 光岳への登山者の8割は長野側から入山するし、昨年のコロナ休業のダメージもあったし、ちょっと慎重になろう、というわけ。しかし、まさか今シーズンは山小屋が始まる前に台風にやられるとはね。

■今年もなんだかいろいろありそうなテカリだけです

入山日初日はカップラーメンで夕食。しみる〜

 じつは、2月末から「今年は5月末から営業をしよう」と話を進めていたのだが、春になって県から「安全の確認がとれないから、営業開始はちょっと待って〜」とのこと。内部会議を繰り返してくれて、連休明けに一度はOKが出たので、5月末から営業をスタートしようと慌てて準備に入っていた。

 しかし、結局南アルプス南部の他の山小屋さんと足並みを揃えてね、というお達しのもと、今年も例年通りの営業期間となった。営業情報をなかなか皆さんにお知らせできなかったのは、そんな理由がありました。お待たせしました。

 先日の台風で林道が崩落した今となっては、例年通りという判断に感謝している。普段信仰心はあまりないですが、なにかがスムーズにいかない時って「やめときな」と、なにか大きなものに言われているような気がする。

 管理人たるもの、どんな時もどっしりと構えていたいけど、私はいつも一喜一憂を繰り返してしまいます。自然はどっしりともしているが、しなやかさもあって、逞しい。

 オンシーズンも自然の中に身を置きながら修業したいと思う。