まずは、長野県側の林道情報です。

 先日の台風2号で、飯田、南信濃は観測史上最大となる24時間降水量 273.5ミリを記録しました。ただでさえ脆い谷間にある林道がおよそ100mほど崩落し、現在も危険な状態が続いています。徒歩通行も不可。

芝沢ゲートから先の林道の様子。崩落しています

 この台風で飯田市内は100ヵ所にも及ぶ土砂崩れ、崖崩れがありました。自然災害は仕方のないことです。人的被害がなかったことにホッとしながら、さて今シーズンはどういった営業のやり方がよいものか、と悩ましい毎日です。

 今は不確定要素が多すぎて、小屋開けの準備がなかなか進みません。

■やっと! 待ってました。予約開始です

台風前に小屋開け準備へ。水を引く準備

 今シーズンの予約開始は、台風がやってきていた5日の午前0時から開始。

 なんでこんな深夜なんだよ! と思いますよね。ごもっとも。システム会社の都合です。

 今シーズン、予約受付をどのようにするかも大きい課題でした。お客さんを迎える仕事は、電話対応から始まっていると思います。どこか危なっかしい人は電話口からでも伝わるもので、アドバイスというのはおこがましいけど、少し丁寧に対応できる。安全管理の面でも、この会話って意外と重要なのでは? と思ったり。

 とはいえスタッフも少なく、全て100%満足いく形にするのは難しい〜。

 今年の予約手段は、街のホテルや旅館が使っている既存の予約サイトを使うことを決めた。同じ宿泊業と言っても、山小屋は当然ホテルや旅館と同じではなく、予約受付時にこちらから伝えたいこともたくさんあります。掲載ページを山小屋仕様にカスタムすることは難しく、すでに決まっているテンプレートを使わねばならない。

 お客さんの立場で、何度も仮予約をして使い勝手を確認した。その都度、疑問や不満に思ったことの対策を考えて、予約サイト上のシステムの中でいかにわかりやすく、伝わりやすくするか、たくさん考えた。「よくある質問」の欄でカバーしたりね。

 不都合があったらどうしよう、みんな予約してくれるだろうか? 予約手順はわかるだろうか? そう考え出すと、なかなか寝つけない日々が続いたけれど、こんなに考えたのだからきっとうまくいくはず。