【ロープウェイ・ゴンドラ・リフトで行く“日本百名山”】長野「四阿山・八ヶ岳・霧ヶ峰・五竜岳」富山「立山」【第3回】｜登山｜特集

　自宅周辺に目を向けると意外と近場に有な山があったりする。さらにロープウェイなどを使えば山登りが比較的容易に。そこで、百名山の中から索道施設が整う山をピックアップした。

　日帰りで行けてあまり大変ではない、でも夏山の醍醐味を感じられる登山がしたい。そんな願いを叶えるのが、全国にある日本百名山にロープウェイやゴンドラ、リフトなど、いわゆる索道を使う山登りだ。

　冬にスキー場で活躍する索道は夏の時期、観光営業している施設も多い。それを使えば標高をグッと上げられるのだ。

　ここでは無雪期シーズンに索道を使うことで通常の登山道よりも距離が縮められる場所を集めた。この夏は地元近くの有名な山々へ出かけてみよう。

■長野県・群馬県　四阿山［あずまやさん］ 2,354m

　群馬県と長野県の県境に位置し、吾妻山とも呼ばれる。樹林帯や森林限界など景色の変化に富んだトレッキングが楽しめる。山頂の北側は34万年前の噴火によってできた窪地になっている。ゴンドラを使えば2時間弱で山頂まで行ける。

▶パルコール嬬恋ゴンドラ
標高：約1,465m－2,050m、乗車時間：約15分

　八ヶ岳の主峰となる赤岳は山頂直下から隆起した岩でできており、隣接する阿弥陀岳、横岳、硫黄岳と並び、ゴツゴツとした山容が特徴。山頂には赤岳頂上山荘があり、宿泊することで夕焼けや朝日が眺められることから大人気。

▶サンメドウズ清里パノラマリフト
標高：約1,600m－約1,900m、乗車時間：約10分

　霧ヶ峰は八ヶ岳中信高原国定公園の中心に位置する溶岩火山帯高原を指し、単独峰ではない。なだらかな山容で主峰である車山周辺からは日本アルプス、八ヶ岳の山々が一目でそれと分かる。山肌には湿原や花畑が広がり、見るものを飽きさせない。

▶車山高原展望リフト
標高：約1,570m－約1,925m、乗車時間：約15分