登山用のギアの中でも、最適なパフォーマンスを発揮するために、自分に合うものを選びたいのが登山靴。ブランドや価格だけでなく、試着を重ね、ぴったりな一足を見つけたい。
登山靴というと、ハイカットで足首まで隠れるトレッキングシューズを思い浮かべるが、実は山を走るトレイルランニングシューズ(以下、トレランシューズ)も、軽登山に向いている。実際に、山は走らないがその機能性の高さゆえ、トレランシューズを登山に利用するハイカーも増えている。
今回はそんなトレランシューズの特徴と、登山での使用を想定して選ぶ場合のポイントを解説する。
■トレランシューズって、どんな靴?
トレランシューズは山をランニングするために開発され、平地とは異なり不安定な地面が多い山道でもストレスなく走れるような工夫が施されている。
具体的には、ランニングシューズのような軽さとフィット感に加え、アップダウンのある道や、ぬかるみ、岩や石の道など安定しない山道にも対応できるグリップ力が特徴だ。
■トレッキングシューズの特徴
トレッキングシューズは、先ほどあげたような足場が不安定な山道を、安全に長く歩けるように設計されている。そのため、足首まで囲う設計になっていたり、ソールが固くなっていたりと足を支えるためのホールド力が強く、雨雪や外気温に対応できるように防水加工が施されている。
■両者のメリットデメリットを比較!
■登山で使用するトレランシューズの選び方
トレランシューズを登山で使用する場合は、足場が比較的安定し、天候がよい軽登山がおすすめ。トレッキングシューズよりも、自分の足で歩いているような裸足に近い感覚が得られ、軽快に山を楽しめる。
デザイン性も高いモデルが多く、登山後の街歩きでも、おしゃれに足取り軽く歩けるのもうれしいポイントだ。
トレランシューズを登山向けに使う場合、ソールの固さ・厚さを確認してほしい。「ランニング=走ること」に特化したシューズの中には極限までソールを薄くしているシューズもあり、そのようなタイプはグリップ力が犠牲となる場合もあるため、登山にはどうしても不向き。
選ぶ際は、ソールが固く厚みがあるものにしよう。ここでおすすめの登山向きトレランシューズを3つ紹介するので、ぜひ参考にしていただきたい。