楽園は埼玉にありました。そこは、東秩父村と皆野町にまたがる標高約500mの高原牧場。「彩の国ふれあい牧場(秩父高原牧場)」では今、見渡す限り一面に咲くポピーに彩られている。山の上に広がるその景色はまさに天空の楽園。彩の国を彩るポピーが今、見頃を迎えている。

■コロナ禍を乗り越え、4年ぶりの公開

視界を埋め尽くす真っ赤な絨毯

 2006年からポピーの栽培が始まり、2008年から一般公開された「天空のポピー」。10年以上に渡り初夏の風物詩として親しまれてきたが、2020年からは新型コロナウィルスの影響から3年間休園が続いていた。4年ぶりの公開となった今年は春から暖かい日が続き、これまでよりも1週間ほど早く開花を迎えた。

可憐なポピーが一面に咲きほこる
白く可憐なポピーも美しい

■公開は6/4まで! 高原の牧場は絶景に彩られる 

高原の爽やかな空気のなか絶景を堪能

 天空のポピーは標高約500mにある、彩の国ふれあい牧場(秩父高原牧場)で公開されている。牧場の斜面には約1200万本のポピーが見渡す限りに咲き乱れている。今年の公開は6月4日(日)まで。街中よりも少し涼し気な気候の中、青空、そして新緑の山々をバックに一面に咲きほこるポピーとのコントラストはまさしく絶景。

この景色が見られるのは今だけ
もはや秩父の初夏の風物詩

■丘の上に咲くポピー 和名は、ヒナゲシということは!?

丘の上でヒナゲシが咲いています

 天空のポピーに植えられている品種は「シャーレーポピー」。和名は「ヒナゲシ」。丘の上に咲くヒナゲシを眺めていると、おそらくある一定の年代から上の方々はあのフレーズを口ずさんでしまうはず。口ずさむのは自由だけど、勝手に摘んであの人の心を占うのはやめておこう。

あの人の心も満開を祈ります
せっかくだから口ずさみながら楽しもう!

■アクセスは決して良いとは言えない天空のポピー 

アクセスは良くないけど、わざわざ見に行く価値アリ

 会場となる彩の国ふれあい牧場(秩父高原牧場)への交通アクセスは決していいとは言えない。車の場合、関越自動車道・嵐山小川IC、もしくは花園ICからそれぞれ45分ほど。しかし、SNSなどをチェックしてみると、土日は駐車待ちの渋滞が発生しているようである。 

 鉄道やバスを利用する場合、秩父鉄道の皆野駅。または西武鉄道の西武秩父駅から西武バスを利用し、最寄りのバス停となる三沢郵便局から徒歩約40分。土日のみ、皆野駅からツアーバスが出ているので、これを利用するのがいいだろう。

心おだやかになるひと時
一度は見ておきたい絶景とはまさにこのこと

●秩父鉄道「天空のポピー」ツアーバス

運行日:5/27(土)5/28(日)6/3(土)6/4(日)
受付場所:秩父鉄道 皆野駅前(当日受付)
出発時刻:9:00~13:00(バスが定員になり次第随時運行)
*ポピー園発 皆野駅行 最終バス発車時刻15:00
料金:1500円(往復)
問い合わせ:048-523-3313(秩父鉄道株式会社)

 

秩父鉄道HP:https://www.chichibu-railway.co.jp/