■足を延ばして、湯ノ丸山へ

つつじ平の先は植生が変わる。向こうに見える湯ノ丸山頂を目指すのならば、登山の支度が必要だ(撮影:BRAVO MOUNTAIN編集部)

 つつじ平の外側には湯ノ丸山の山頂へと続く登山道がある。つつじ平の中を進んでいくと登山道に抜ける出口もあるが、つつじ平が目的の人は登山道に出ないで、最初の入り口に戻ろう。

 ここから湯ノ丸山頂を目指す人も多い。湯ノ丸山は写真だとなだらかに見えるが、実際に歩くと石がごつごつしている箇所が多い。地蔵峠から往復約3時間の初級レベルの山で、晴れていれば頂上からは富士山、八ヶ岳、北アルプスなど360度の大パノラマを楽しめる。

 もっとも、レンゲツツジが目的であればつつじ平が一番。山頂までのコースにはシャクナゲ、コケモモ、ツマトリソウ、イワカガミなどたくさんの高山植物が咲いている。

 頂上を目指す場合は、登山の準備が必要だ。

■服装や持ち物

 つつじ平は観光客も多いが、歩きやすい服装と靴で訪れよう。また、地蔵峠の標高が1,713m、つつじ平が約1,800mなので、東京より10℃くらい涼しく上着が必要だ。ツツジの木の間を歩き回るので長袖・長ズボンが適している。リフトに頼らずハイキングを楽しむのであれば、頂上を目指さなくてもバックパックにトレッキングシューズが歩きやすい。

 自然は好きだし花を見るのも好きだけど、たくさん歩くのは苦手と思っている人には、絶好のお出かけポイントだ。高速道路のインターチェンジからも近いので、首都圏からも日帰りで楽しめる。手軽なハイキングにもかかわらず自然を堪能できるので、小さな子どもの山デビューにも、本格的な登山が難しくなった老親を楽しませてあげる親孝行プランにも、おすすめしたい。

■【MAP】湯の丸高原

●信州とうみ観光協会HP

https://tomikan.jp/genre/experience/yunomaru_tutujifes/

※この記事の情報は2023年5月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報は公式HP等でご確認ください。